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孤独のPK、ほくそ笑む  作者: きっと小春
第一部 人間失格してますか?編
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新入社員OJTのモデルプラン - その4 -

俺達はPKしている、相手は、おっさんギルドのクリスタルGだ。


クリスタルGの非道な活動は、PKの理由付けとしても、さくらの心の負担を軽くしていた。


ゆいは逃げる連中を捕縛する役、俺はヒーラ、さくらがPK。


実践での経験は、さくらの戦闘力を格段にアップさせていく。


たまに殺さずに持ち帰り、さくらの指導をさせてリ、死闘(ヒールで殺させない)を10時間ぐらいやってみたりもした。


ゆいは錬金術で、さくらの強力な武具を作成する。


そのお披露目パーティに出かけていく三人。


運が良いのか悪いのか、本日は、スターライトの巡回パーティに遭遇する。


よく見るとクラリスがいた。


「ゆいとさくらに、あのクラリスはPKするな」と言った。


ゆいが作成した雷轟の槍を敵、剣士に投擲する。


敵の胸に槍が突き刺さたと覆うと、周囲に強力な電撃が発生する。


それはクラリスを巻き込む。


まったく人の話を聞かない連中だ。困ったな。


俺は、ため息混じりに、クラリスを救出するため、ヒールをかけた。


数人が逃げ出す。


さくらは腕を払うような動作をすると、遠くにある槍はリモートコントロールされたのか、逃げる敵目掛けセルフ投擲する。


さくらの戦闘をよそに、クラリスと再会を喜ぶとしよう。


「よっ、クラリス、お久しぶり」


「うっ、何で生きているのよ、死んじゃえばよかったのに」


「酷いな。俺のおかげで、戦い方も上手くなったんじゃないのかな??」


敵を殲滅した二人は、残るはこいつだけだぞ? 的なメッセージを飛ばしてくる。


「ふんっ。って…何よこの殺意に満ちた目で見てる女の子たちは?」


ゆいとさくらは殺意に満ちた目で、クラリス殺害の瞬間を待っていた。


「早く行けよ。クラリス」


「えっ…何よ、ギルドに帰っても私だけが生き残ったら疑われて拷問されるだけよ、ここにいてもそこの女どもにPKされるのね。何なのこれ?」


クラリスががっかりしていると、ゆいが口を開く。


「思い出した。ファイヤードラゴンと一緒に住んでる子ね?」


「あ、はい。あなたは?」


「私は、元エンドファミリーの幹部、錬金術師のゆいよ。よろしくね」


「わ、私は、この鬼畜二人に強制的にPKにされそうになっている、さくらです」


「えーっ。ちょっと、それ可哀想じゃないのっ!?」


「俺、違うから…」


違くないだろうと、パキポキと指を鳴らす、ゆいであった。


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