怠慢な女神様
目を覚ますと、何か探し物をしている風のリアル女神様を発見する。
こんな場面を異世界小説を読みながら、何回も想像したのだ。
間違えるはずがない。
「あの、女神様ですよね?」
「あっ、もう、起きてしまったのですかっ!!」
話を聞けば、300年も転生者に恵まれず、気が抜けていたところに俺が来たらしい。
そんな日常の中、いつも通りDMを捨てたら、その中に俺のプロフィールなどの資料が含まれていたらしい。
ふ〜ん。なるほど。俺の悪事は知らないのか。悪事と思ってないけどな。
「女神様、俺が行く異世界での目的とかあるのでしょうか?」
「はい。迷宮に閉じ込められた子供たちを救って欲しいのです」
「なるほど。で、スキルとか武器とか、頂けるのでしょうか?」
「あ、はい。じ、実はそういうのよくわからなくて、スキルも意味不明で…」
「何か本とかスキル一覧が書かれたリストとかないのですか?」
「あっ、このタブレットで見れます」
渡されたタブレットには、どこぞのネットショップ風の画面が映し出されていた。
「あの、スキルって、何個までですか?」
「えっ!? 3つ、4つ?」
決まっていないのか、ならばと片っ端から、チートっぽいスキルやアイテム、ステータス変更など12個をカートに入れて、勝手に購入ボタンを押す。
「終わりました」
「ごめんなさいね。そんなことやらせちゃって」
「いえいえ、いいんですよ。それより、俺の行く異世界について教えてください」
1.善良な子供しかいない地下迷宮らしい。
2.俺のいた現代社会のように、第一次産業から第三次産業まであり、魔物や魔獣もいないらしい。
3.迷宮外では、魔法やスキルは、とうの昔に失われてしまっているらしい。
4.一部の子供たちが、地下迷宮内の瘴気に反応して、魔法やスキルに目覚めるらしい。
5.迷宮から出る方法は不明らしい。
6.迷宮最下層どころか、地下3階層以降は何もわかっていないらしい。
「で、俺は迷宮内に転生するのでしょうか」
「はい。そうです。これ以上は、何も情報がないのです。ごめんなさい」
「あっ、じゃ、行ってきますね」