スタート地点
地下1階層は薄っすらと光を放つ石壁の迷宮ステージだ。
そして、ここは迷宮入り口である。
「ここだ、ここ。 ここからスタートしよう」
俺が懐かしんでいると、入り口から、数名の新人さんが入ってくる。
「な、なんだここ?」
「い、いたぁーい」
初々しい姿を見ながら、考える。
「なぁ、ゆい。PKすっか」
雷轟の弓を構え狙いを定めると、新人さんたちは、怯えて始める。
「痛くないよ…多分…」
魔法の矢が放たれたが、身を挺して新人さんが達を守る英雄がいた。
しかし、魔法の矢を追い抜いて、貫かれたということだよな?
どんだけのスピードだ?
俺は、英雄さんがきた方へ向き直すと、そこには…。
「プラリア…」
「お久しぶりです。会いたかったです。そして教えて欲しかった…。なぜ、あなたがPKなんですかっ!!」
複数の魔物を従えるプラリアは、とてもご立腹の様子だ。
現在プラリアは、血の同盟に加入し、日々、迷える新人たちを保護しているのだという。
「今、迷いなくPKしようとしましたよね…」
「言葉に出すと、偽善っぽいのよ、いい? この弱肉強食の世界で、生き残れる確率がどのぐらいあるの? 生き残ってどうするの? なら早めに死んだほうが幸せってこともあるでしょ?」
「あなたは誰ですか?」
「やめろ、プラリア」とシーズが現れた。
「お久しぶりです、地下3階層では、会って頂けませんでしたね」
「ということは、血の同盟のリーダーって、シーズ?」
「はい、訳あって、偶然ですが、”栄光の絆団”に加入させてもらいました。そのときプラリアと出会い、恋をして…。そして、あなたにプラリアの命を救って頂きました」
「そうだったか?」
「はい。ですから、あなたにプラリアと同じく聞きたかった。いや、お願いがあります。俺達のギルドを守って頂けないでしょうか?」
「うん? でも、どうして俺がPKって知ってるの?」
「あれれ? 言ってなかったかな? エンドファミリーが各ギルドに通知したんだよ」とゆい。
「まじかっ!」
「でも、俺入れても、お前が批判されるだけじゃね?」
「そ、それは…」
「まぁ、無理すんなよ。お前のところは狙わないようにするからさ、多分」




