DTでしょ?
「あなた童貞でしょ?」
「当たり前、俺は中1だ」
「中1?」
「あーもう、まだ13才だ」
「13才は、もう成人だけど?」
頭がおかしくなりそうだ。
俺はスキルに頼らず、砦から脱出することにした。
俺は、地下6階層のクリスタルG の拠点へ移動する。
こいつらは俺の邪魔ばかりしやがるから、お仕置きが必要だろう。
”栄光の絆団”や”スターライト”のメンバーとして報復するのが筋だが…それは難しいな。
どうやって恐怖を教えてやろうかね?
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砂漠エリアにある城まで来た。
巡回がないな…舐めているのか?
砂漠のど真ん中で座る。
「夜は冷えるな…」
「だね〜。相変わらず、緊張感がないな」
はて?誰だ?
「14歳未満で、いじめが原因だという世論もあり、保護観察扱いになったんだが。親は離婚、弟はいじめられた挙句、母親と自殺したよ。俺は、悪くないよな? 悪いのはお前だろ? 親父も職場から自主的に辞めてくれと言われ、酒に逃げてさ、寝ている俺の首を絞めて、俺、死んじまったんだ」
「そしたら、女神様が目の前にいてさ、泣いてるんだよ。お前に騙されたって。スキルや武器を大量に購入させられ借金まみれなんだとよ。すげーわ、お前。そんな金のない女神様から、スキルをもらえるわけ無いだろ? だけど、それが女神だからと言って、俺に3つもくれたんだぜ?」
「来てみりゃ、お前は前世以上に滅茶苦茶やってんじゃねーか。これ世界は違ってもゲームじゃねーんだぜ? マジお前…人殺してるのわかってるの? 俺もお前と同じくPKやってみたよ。正直、興奮したね。でも、後から来る罪悪感に押し潰されそうだったよ。お前を殺したときと違ってさ」
「話、長いわっ!!」
「多分、お前、人間じゃねーよ。悪魔とかそんなんだろうよ、そしてDTだろ?」
「俺のことはいい。お前は何がしたいんだ?」




