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孤独のPK、ほくそ笑む  作者: きっと小春
第一部 人間失格してますか?編
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入れ替え作業

矢に射抜かれ熱を帯びた肩、くっそ、クラリスの神経は性能が良すぎる痛覚元気すぎ。


それに、この程度の傷も治せないのか、へぼヒーラー共め。


イライラする中、盗賊C(女)が血まみれで入室して来た。


「寄生って言ったの撤回する、今後はウェーと呼んでくれ」とだけ言うと部屋を出ていった。


格上のクリスタルGに対して、善戦できたのはクラリスの指示であることは言うまでもなかった。


こちらの被害0人に対して、相手2人を仕留めることに成功したのだ。


日付が変わると、俺はベッドから出る。


ものまねを解除して、スーパークイックヒールをかけて傷を癒やす。


緊急避難の転移先をこの部屋にセットすると、認識阻害を発動しスターライトの砦を後にする。


暁の塔・最上階にて。


「てか、お前、弱すぎだろ」


「何よ。こっちは、ファイヤードラゴンとの交渉で大変だったのよ」


「ドラゴンと交渉?」


「そうよ、私にあんたの匂いが染み付いていなかったら、殺されていたところよ。感謝しなさい」


クラリスに現状を報告する。


「えっ!? そんなの困るわ、弱いから沼エリアの古い要塞にいられたのに」


「あーもう、兎に角、俺が良いと言うまで、お前がギルドにいろ」


「うん…」


「それと、用が済んだら、殺されること忘れるなよ」


「わかってるわよ、でも殺す時は教えてね、祈らせて頂戴」


「暇なときに、祈っておけよ」


「馬鹿ね、死ぬ直前だから意味があるんでしょ」


もう、うるさいな。


俺はクラリスを抱えて、緊急避難を発動する。


スターライトの砦、クラリスの部屋に戻るが、認識阻害が使えないことに気が付く。


俺は、床に座り込むと、目を瞑って、どうするか考える。


この部屋、扉に鍵がかからないんだよな。


「ねぇ、一緒に寝ましょう?」


「はいっ?」

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