表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
孤独のPK、ほくそ笑む  作者: きっと小春
第一部 人間失格してますか?編
32/161

4 対6

敵の構成は、戦士、剣士、狩人、魔法使いの4人だ。


敵前衛、戦士と剣士が前に出るのに合わせて、ヤイルと剣士B(男)が迎え撃つ。


俺は、敵後衛が立つ位置に対して、”霧の目隠し”、”毒霧”を発動する。


発動が終わると、こっそり位置を数歩分、左へ移動しておく。


狩人に位置を覚えられていたら、危ないからね。


俺の大胆な行動に仲間は驚くが、 盗賊C(女)、フルエは、次の行動に出る。


盗賊C(女)は、霧から出てくる相手を攻撃するべく、姿勢を低くしダッシュ・アタックの態勢に。


フルエは、光の魔獣を召喚すると、毒など関係ないと言わんばかりに、霧の中へ特攻させる。


前衛の状況は、こちらが劣勢である。


「ヒーラ(女)、後衛は気にしないでいい。前衛にヒールメインで、余裕があればバフをかけて」と俺は指示する。


敵、戦士に遊ばれていたヤイルに、ヒールとバフをかけるヒーラー(女)。


俺がヒーラを狙うなら、今だ。


PKとしての美味しいタイミングはわかっている。


持続されている霧の中から、敵の狩人と魔法使いが出ていないのは、こちらの盗賊C(女)がダッシュ・アタックの態勢を維持していることで、証明されているだろう…多分、間違っていたら、ビンタしてやる。


俺は、”霧の冷却”を敵のがいるであろう霧のエリアにかける。


驚かせて、狙いを外させるのが目的だ。


ヒュンッっと、矢がヒーラー(女)の肩をかすめる。


狙い通り、ヒーラー(女)をターゲットにしていたか。


それに敵の魔法が全く発動していない。これはいい傾向だ。


「うわっ」と敵の魔法使いが、光の魔獣に右腕を噛まれて、霧から飛び出してくるが、同時に盗賊C(女)がダッシュ・アタックでとどめを刺した。


俺は、霧を解除する。


やはりこのタイミングで敵の狩人は、何処かに身を潜めたか。


盗賊C(女)に、剣士B(男)への援護を指示すると、敵狩人の位置を特定しようとするが、

高度な潜伏スキルなのか、全くわからない。


ヒーラー(女)とフルエを背後に木が来る位置に移動させ、光の盾を発動させる。


盗賊C(女)と剣士B(男)の同時攻撃にも耐える敵剣士。


ヤイルとヒーラー(女)の援護にも耐える敵戦士。


どちらかを早く倒さねば…。


狩人の出方次第では、形勢逆転されてしまうだろう。


毒の霧の効果は、狩人を蝕んでいれば、まだ救いはあるのだが…。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ