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孤独のPK、ほくそ笑む  作者: きっと小春
第一部 人間失格してますか?編
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クラリスの悩み

ベッドに横になると、女の匂いがする。


気になって、自分の匂いを嗅ぐと、自分も女の匂いだった。


霧の魔法書を開くと、殆どが白紙だ。


”霧の目隠し”、”毒霧”、”霧の冷却”


3つしか魔法がないのかよ。


まぁ、これならPKなんかできないもんな、疑われなくて済む。


特に今は、PK計画ないし、ちょっと様子を見るか。


2,3日過ごすと、クラリスの立ち位置がわかった。


男に媚びて寄生するタイプだが、あの程度の魔法しか使えないのだ、自分が同じ立場なら誰でも同じことをするだろうが、他人がやっているのは、きっと気に入らないはず。


つまり、クラリスには敵が多い…ニヤリ。


修練場にて、魔法を試す。


霧の目隠しを発動する。相手も味方も、視界が遮られる。逃げ専用の魔法じゃねーか。


毒霧を発動すると、他のメンバーから、「俺らを殺す気かっ!!」とお叱りを受けた。


っていうか、毒の威力低くね?


最後の霧の冷却は、好評だった。


「体使った後は、クールダウンが必要だもんな」と脳筋達。


こいつは、駄目だ…。


いいアイデアも思いつかないまま、レベリングのための狩りに誘われる。


剣士A(男)、剣士B(男)、盗賊C(女)、魔法使いD(男)、ヒーラ(女)、私。


完全にいらない子じゃないですか。


「てか、クラリスいらなくねぇー?」


あからさまに盗賊Cが不満をぶちまける。


「ははっ、私は可愛いマスコットだから」と完全に吹っ切れたふりをする。


「まじかよ。完全に寄生じゃねーか」


ヒートアップする盗賊C。


この階層まで来ると、善人モードは解除されるのかな?と思った。


全然まとまらないパーティは、レベリングの冒険に出かけるのであった。


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