おもしれー女
ものまねのスキルを確認した後、クラリスに計画を話す。
まず俺がクラリスに、ものまねスキルで、クラリスに変身する。
そしてギルド内で、楽しいPK生活を送ろうかな?
「でも、スターライトは実力主義、レベリングのための狩りもするわ。成長しないと怪しまれるわよ」
なんだ、こいつは…なぜ、アドバイスをくれるのか?
「じゃ、こうしよう。ときどき本物のクラリスが戻って、レベリングするってのは、どう?」
「馬鹿じゃないの? そのとき私が誰かにあなたのことを話したり、逃げたりしたら、どうする気なのよ?」
「うーん、多分しないと思うけどな」
「意味わからないわ」
多分、クラリスは気が付いているだろう、誰かに知られれば、ギルドメンバー全員を俺が殺すかもということを。
先程、クラリスから聞き出した情報の中から、監禁場所を暁の塔にする。
俺はクラリスを守りながら、塔の頂上を目指す。
襲いかかる魔物や魔獣を雷轟の弓によって、瞬殺していく。
うん、まだまだ、この階層でも、攻撃力はチート性能を維持ているな。
そして、荒れ狂うファイヤードラゴンをソロで倒してしまった俺を見て。
「あ、ありえないわ。何なのよ、ヒールだけで、倒すとか、狂ってるわ」
俺は、クラリスを最上階に置いて、また沼エリアにある古い要塞戻る。
氷漬けの床に、バタンと倒れて、救援が来るのを待つ。
待つ。
待つ…なかなか来ないな。お腹も冷えて痛くなる。
でも、救出されたら、なんて言い訳しようかな。
暇なので、クラリスから聞いた話を整理していると。
あれ?
ファイヤードラゴンってリポップするんじゃないのか?
クラリス大丈夫かな?と心配になる。
そして、スターライトのメンバーさんが登場して。
「おい、大丈夫か? クラリスっ!!!」
耳元でうるさいな、よしここからが本番だ。




