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孤独のPK、ほくそ笑む  作者: きっと小春
第一部 人間失格してますか?編
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事情聴取

「クラリスよ、あ、あなたは…」


「うん? 俺は、見ての通り、ただのPKだ。そんなことより…」


ここは地下6階層、沼エリアにある古い要塞らしい。


沼エリアのほとんどを”スターライト”が専有していて、この裏ルートは念の為に監視していた程度だという。


「だって、地下2階層のレベルじゃ、ここを突破なんて無理だもん」


「まぁね。大変だったよ」


その他にも、地下6階層の地形や建物の配置、各ギルドの状況などを聞いた。


「ありがとう。もう情報は十分だ。で、どうやって死にたい?」


「ちょ、ちょと、待ってよ。まだ死にたくないわ」


「じゃ、裸になって、股開きなよ」


「そ、そんな事するぐらいなら、殺された方がましよっ!!」


「ふふっ、冗談だよ、そんなの興味ないし。でも君を生かしておく理由もないけど」


クラリスは観念したのか、ちょっと待っててと言い、氷漬けの部屋に戻る。


が、すぐに戻ってきて怒り出した。


「何で氷漬けなのよ、毒薬の瓶を持ったら、粉々になっちゃったじゃないのっ!!」


「毒薬の瓶?」


「そうよ、苦しまずに死ねる薬よ…もう、何なのあんたはっ!」


何か、こいつ、面白いな。


「わかった。お詫びに、新しいPK計画を思いつくまで生かしておいてやる」


「全然、嬉しくないわ。どうせ殺されるんだしょ?」


「多分ね。奇跡でも起きない限り」


そして、クラリスの仲間が氷漬けになっている部屋で食事をしていると、突然の頭痛と共に声が聞こえた。


”はい、ものまね師”と。


クラリスは不思議そうな顔で「食事に、毒なんて入れてないわよ? どうせ毒効果ないでしょ?」と言ってきた。


「いや、俺、ものまね師になった」


「えっ!? 今まで無能職者だったのっ!?」


そして新しい計画を閃く。

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