街のお姉さん
「ほら、風呂入って来い、脱いだ服は洗うから洗濯機へ入れろよ」
まるで本当の姉弟のように、自然と命令してくる。
言われるがまま裸になり、シャワーを浴びるが、擦り傷が滅茶苦茶しみる。
裸になってみると打撲は全身にあり、一歩間違えれば、本当に死んでいたかもしれない。
誰も頼れない、抗う力もない、例えようのない不安が心を支配する。
ガチャリと音がして、僕を早に連れ込んだ女性が入ってきた。
どうしてよいかわからず硬直したままシャワーを浴び続ける。
しばらくすると俺に背中から抱きついて呟いた。
「ボロボロだな。少年」
それから女性は、俺のあんなところ、こんなところを素手で洗う。
「ふふっ、少しは元気になったみたいだな」
生殺しの状態でやめやがった!! 酷い…、余計に残酷だ。
「傷の手当するからな。服はない、そのままタオルに包まって、部屋まで来い」
言われた通りにタオルに包まり部屋に入ると、全裸のお姉さんがいた。
先程までは、俺の背中側にいたから、お姉さんの裸を見るのはこれが始めてだ。
「この体を見るのだって無料じゃないんだぞ」
少し赤らめた顔でお姉さんは言った。
「ほら、タオルどかせ」俺とタオルを剥ぎ取ると、傷を消毒しようとする。
「でも、今は消毒ってしない方が良いて言われてますよ?」
「そ、そうなの?」と驚くお姉さん。
お姉さんは、裸のまま一緒に寝ようと言い出す。
「で、でも、血がシーツに付いちゃいますよ?」
「馬鹿。少年が気にするな。さぁ、こっち来い」
お姉さんは風俗嬢でショタ好き。
こんなご時世、未成年を部屋に連れ込むなんて勇気あるなと思ったが、俺みたいなまるで孤児なら問題ないとわかっているのか?
お姉さんの胸に顔を埋めて抱き合っているとダースラを思い出す。
もしかして、このお姉さんがっ!? いやダースラは幼馴染のはずだ。
「なぁ、少年、何があった? 言ってみろ」
幼馴染に殺されて異世界に行き、悪事の限りを尽くし、女神により戻ってきたが、散々な結果でお姉さんに出会ったと説明した。
「そうか、大変だったな…。だけど、頑張ったんだろう?」
馬鹿にされているのか? お姉さんが馬鹿なのか? それとも信じてくれているのか?
俺はお姉さんの胸の中で、わんわんと泣き続けた。怖くて辛くて優しくされて嬉しくて…、




