表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
孤独のPK、ほくそ笑む  作者: きっと小春
第三部 こっちでPKしたら本気で人間失格ですか?編
122/161

夜明けの街

田島は俺に何度も蹴りを入れるが、ここで噛み付いている腕を離したら殺されるだろう。


「離しやがれ、馬鹿がっ!!」


抗争のとき、腹が立っていると負けた奴をボロボロになるまでに蹴り込んでいた…。


俺も蹴り続けられ内臓が破裂したりなんかして、死んだりするのだろうか?


蹴られた箇所の感覚が無くなってきた…。


最後の一撃とばかりに蹴られたとき、口に含んだ血を飲み込んでしまったため咳き込むと、同時に腕を離してしまう。


だが幸運にも田島はナイフを落としていた。


俺はナイフに手を伸ばすが、田島に拾われてしまう。


「くそっ、良いか、6人だ。6人殺したら、生かしといてやる…」


腕を押さえながら田島はくるりと背を向けると、街の灯の中へ溶け込むように消えていった。


体の何処が痛いかもわからない、多分、全身が痛いのだろう。


でも笑っちまうよな、6人殺すなら、田島1人殺した方が、罪も軽いし早いだろう…。


田島、俺に情けかけてくれたのかな?


しばらく大の字で寝っ転がっていたが、大分手足の感覚も戻ってきた。


でも、いつまでも…こんな場所にいたら、別の奴らの…ターゲットになっちまう。


壁伝いに右足を引きずりながら、どうにか人通りのある大通りまで出た。


大通りの本屋と電気屋の間にスペースを見つけると、壁を背に座り込んで、そのまま寝落ちした。


***** ***** ***** ***** ***** 


「おーい、少年、生きてるか〜?」


突然、声をかけられ驚きで心臓が高鳴った。


俺は、寝ていたのか?


「お、おいっ!! 血だらけじゃないかっ!!」


大きい声を出され、さらに鼓動が早くなった。


通りには誰もいない。何時なんだろう?


「こっち、こっち見ろよ、少年、大丈夫か?」


やっと声の主に目線が行く、金髪の女性は…よくいる飲み屋のお姉さんだ。


「だ、大丈夫、です。し、心配しないで…」


なぜか緊張してしまい、ろれつがまわらない。


「大丈夫なわけ無いだろ? 家へ来い」


腕を引っ張られて立たせられる。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ