魔王 vs ヴァルキリー その5
「立てよ」キラリと光るナイフを手に田島は俺に命令する。
諦めた俺は何も抵抗することなく言われた通りに立ち上がる。
「場所を帰るぞ、前を歩け」
背後からナイフを突きつけられ、暗い路地へと歩き出す。
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お久しぶりです。女神ヴァルキリーのヒカリです。
どうですか? クズはクズらしく、とっとと死んで欲しいものですね。
これからもクズには、クズが殺した107万人分の痛みを身を持って体験させます。
えっ!? 107万人分の体験が終わるまで、地球があるかって?
地球も異世界の一つにしかすぎません、時や場所を変えてでも体験させますよ。
まぁ、死ぬ度に魂が削られて、スライム? いえバッタにも転生できなくなるでしょうね。
女神のくせに酷いですって? いえいえ、全部クズの願いは叶えていますよ?
ぶっちゃけ、元の世界で幸せになりたいと要望を出されたら、アウトでしたけどね。
なぜクズは望まなかったのでしょうね?
それでは、クズがクズらしく、ズタボロに殺されていく爆笑シーンの続きを観ましょうか?
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誰の視界も無い暗い路地裏。ただ光るのはナイフのみ。
幼馴染に殺されていくときは、痛みも恐怖も、いや怒りを感じていたのかもしれない。
「た、頼む…、し、死にたくないよ…」
だが今は、恐ろしくて恐ろしくて震え、歯がガチガチ噛み合い、腰が抜け座り込んだ。
「お前は…。最初、妹に手を出そうとはしなかった…。毎回、やってるときも後ろめたそうにしたいた…。帰るときも山下を心配していた。だから、チャンスをやるよ」
俺の目の前に一枚の紙が落ちる。
「そこに書いてあるリストの奴らを全員殺したら助けてやる」
ガタガタ震える指で、紙を拾い上げると、リストの内容を見る。
「線で消されている奴らは、もういない…。残りをやれ」
残りの人数を数えると、6人…。
「む、無理だよ、できない…」
座り込んでいる俺の眼前にナイフを突きつけてくる。
余りにゆっくりだったため、その剥き出しの腕を両手で掴み、噛み付く。
動脈を傷付けたのか、大量の血が俺の口の中に流れ込む。




