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孤独のPK、ほくそ笑む  作者: きっと小春
第三部 こっちでPKしたら本気で人間失格ですか?編
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リアルPKの手口

事件の顛末から言えば、警察の介入により事態は収束した。


前田を始めとする7名が、顔では判断が付かないほど鉄パイプなどで滅多打ちされ、河川敷に捨てられていた。


流石に母親ともども事情聴取を受けたが、俺の転校や家の引っ越しには発展しなかった。


これほどの事件でも、父親は姿を見せなかったのだ。


焦燥しきった母親は「お前も死ねばよかったのに」と面と向かって俺に言えるぐらい精神を病んでいた。


俺も、今回ばかりは、立ち直れそうになかった。


こんなことなら、異世界で悠々自適な魔王ライフを送る方が良かったんじゃないか?


この世界に帰ってくるとき思ったんだ。


仲が良い家族で、友達も多く、部活で泣いたり笑ったりして…。


ボロボロと涙が出てくる。


どうしてこうなったのだろう? 


最初から、このルート以外なくないか?


おかしいだろう…。


仲間も同じように精神を病んでしまい薬漬けの毎日で廃人同様になるやつもいた。


俺は外に出るのが怖くて不登校児専用のメールカウンセリングを始めた。


それも意味がないとわかると、だた時間だけが過ぎる生活を送る。


普通の石井や脳筋スポーツマンの八木が、たまに遊びに来てくれた。


そうすることで徐々に心も持ち直し、外出が出来るまで回復した。


食料を買い出しに行くと、偶然、ヤンキー田島と再開した。


「た、田島、元気だったか?」


「何だ…おまえか、生きてたのかよ…」


無表情で、抑揚の無い声で、意味のわからない事を言う田島。


「どういう意味だよ?」正直答えは聞きたくない気がした。


「ふっ、俺が…。先輩が殺したヨシモトってやつの代わりに前田達を売ったのさ」


「な、何でだよ?」


「はぁっ? 毎日、毎日、俺の…妹を犯してただろ…」


やり場のない怒りと悲しみを拳に込めて殴り掛かってきた。


「どいういうことだよ…」


不意打ちを食らった俺は地面に倒れ込むと、田島を見上げ一言言うだけで精一杯だった。


「俺と山下は腹違いの兄弟だ」と俺を見下ろしながら田島は言った。


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