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孤独のPK、ほくそ笑む  作者: きっと小春
第三部 こっちでPKしたら本気で人間失格ですか?編
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恐怖

前田の組織がでかくなるに連れ、内外からの干渉も多くなる。


金をせびる幹部、顎で使う幹部、敵からも目を付けれられ、警察の監視も厳しくなった。


それだけなら良かったのだ、運命が俺たちを弄ぶのか?


話が何処で拗れたか知らないが、南の奴らを殺した犯人は前田の組織の構成員だと、根も葉もない噂が飛び交う。


「おい。只でさえ狙われているのに、こりゃ、まずくねーか?」


組織の誰かと会えば、自然とこの話題となった。組織の中でもこの問題は重要視される。


「だからと言って、俺達じゃないって、誰が信じる?」


荒々しく近くにあった机を蹴り飛ばし前田が言った。


「だがよ、俺らの組織は…13名だ。幹部の連中は、俺達なんて保護しないぞ?」


「そうだよ、南の連中は結束力が強い。20人、30人って、常に固まっている」


「大体、南の何処の組織の誰を殺ったかさえ知らねーんだぞ?」


組織のメンバーも口々に不満を言い出し、恐怖を乗り越えようとしている。


「ちっ、仕方がねーな。しばらく大人しくするか…」


特に対策を思いつかない前田は、ほとぼりが冷めるまで待機を指示した。


やったぞ、しばらく顔を腫らさなくてよくなったっ!!


嬉しくて一人笑ってしまうが、誰かに見られたら不味いと、急に冷静になる。


待機ってことは学校も行かない方がいいのかな? と勝手に三日ほどサボっていた。


恐ろしい内容がスマホに届いた。


<シンジが殺された。絶対に家から出るな>


はいっ!? リアルPKですかっ!? 


出ろと言われても、こんな状況で出るわけがない。


ここまで来ると、もう駄目だろう…。 はい。転校ですっ!!!


パシャンッ!! 


1階でガラスの割れる音がする。


勿論、見に行くわけがない。俺は、そっとクローゼットに隠れる。


ドカドカと数名の足音がする。


「探せっ!!」「捕まえろっ!!」「ヨシモトの仇は殺せっ!」


自分たちの叫びでより興奮しているのか、見つかったら…。


俺は震えた。半泣きどろこじゃない。こんな恐怖始めただった。


「駄目だ、逃げたか?」


「ここは上級国民様の地区だ、あまり長いはできねぇ」


「仕方ない。リストにある別の家に行くぞっ!!!」


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