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孤独のPK、ほくそ笑む  作者: きっと小春
第三部 こっちでPKしたら本気で人間失格ですか?編
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ステップアップ

俺たち新鋭の盗賊ギルド出来ることと言えば、組織を大きくするか、新しい分野にチャレンジするかだ。


何を考えたか、現状維持でも十分なほど世の中的にアウトなのに、前田は抗争の道を選択した。


正直、前田は、喧嘩という面で言えば、下の上だろう。


だが、悪知恵が働くため総合的に言えば、中の中ぐらいになる。


勿論、俺も駆り出されるわけだが、ベースがイマイチなため、盾としか使われない。


「ヒデェ顔だな」と前田や田島に笑われる毎日だ。


盗賊ギルドで磨き上げた逃走スキルは役に立たない。


そろそろマジで転校を考えないと危険な気がするが、親とのコミュニケーションが皆無なのが痛い。


「はぁ、異世界で経験した戦いのノウハウはあるんだがなぁ、ボディがダメダメすぎ」


ベッドに寝転びため息をつく。


筋力アップのトレーニングでも始めるか? 付け焼き刃だろうがやらないよりはマシだろう。


俺、腕立て20回もできないのか…。 絶望的な脆弱ボディだ。


異世界スキルが使えればな…。


<実は、こんなときのために、封印してありましたっ!!>


なんてことはなさそうだ…。


馬鹿なことを考えていると、出撃の合図が…。


やりきれない気持ちで、スマホを床に叩きつけたいが、修理費用がないため、ぐっと堪える。


間に合わせ場所に着くと、田島だけだったので、自然と愚痴を呟く。


「こう、毎日、毎日、喧嘩、喧嘩で、いつか死人が出るんじゃね?」


「あっ? もう出てるぞ、何を今更」


「はっ? 何処の誰だよ?」


「南の奴らだ」


現在の勢力図的な話で言えば、三つ巴の戦いを繰り広げている。


南と北と東の俺らだ。


「いやいやいやいや…。それ、やばいだろう…」


体中から一気に恐怖が溢れ出し、ちょっと膝が震えだす。


「俺ら傭兵は戦うしか道はないからな」


田島が握りしめた拳で俺の胸を叩く。


「いや…漫画の見すぎだろ」


「もう、組織図の中に俺もお前の名前も書かれて、幹部に提出されているぞ?」


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