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孤独のPK、ほくそ笑む  作者: きっと小春
第三部 こっちでPKしたら本気で人間失格ですか?編
112/161

やはりこうなるべくして…

真上から暴力的な光線が降り注ぐ…LEDの蛍光灯か? 懐かしさに口元が緩む。


全体的に白を基調とした無機質な部屋、病室のベッドで寝ていた。


何となく想定内の展開だったので驚きはしない。


体を動かそうとしたが、あちらこちら、特に首から後頭部に嫌な痛みが走った。


五感の視覚からは病室、嗅覚も普通の病院の臭い、聴覚からはパトカーのサイレンが煩く聞こえる。


その後は特筆スべきことは少ない。


看護師が意識を戻した俺に気づき、医者や両親を呼び、質問や検査で一日が終わる。


今の体の記憶はなく、一般的に言う記憶喪失と診断された。


何で入院しているのか理由を両親に尋ねるが、ばつの悪い顔でお茶を濁される。


だが後日警察と弁護士から真実を聞かされたのだ。


”幻覚系ドラッグを服用して街を徘徊している最中にバイクと接触事故を起こした”


弁護士の話によると、常習的に利用していたのではなく、無理矢理ドラッグを摂取させられた疑いがあるらしい。


そんでもって、有名私立大学付属中学…いわゆるお坊ちゃま学校に通っていた俺は自主退学となっていて、普通の公立中学へ編入したらしい。


うわっ、いきなりカオスな設定じゃねーか。あの糞女神め…。


短期間の簡単なリハビリも終え病院を後にする。


自宅に戻ると、自分の部屋もわからず親に教えられるなど苦労する。


いかにも真面目っぽい部屋だ。何の遊び心もない。


俺も現役中学生として、参考書などを開いてみるが、まるで異世界の内容にそっと閉じた。


やべーっ。これ公立中学へ編入していなかったら、人生終わってたぞ。


うん、参考書は全て破棄して、漫画でも集めよう。


某年末番組のように机を漁っていると、一部鍵がかかって開かない引き出しがある。


勿論、鍵の在り処など知るわけもないのでスルーだ。


俺自身に関わる情報が見つからない。こいつスマホも持っていないぞ。


風呂に入るとき全身をチェックする。筋肉なし、体重52kg、身長162ぐらい? 特徴のない幼い顔だ。


声変わり中らしく声が出しにくい。


翌日になり初登校する。転入生として紹介される。事前にお願いしておいた記憶喪失も説明してもらう。


クラスの雰囲気は…昔友達の親父が経営する床屋に置かれていたヤンキー漫画そのままだった。


先生、もう帰っていいですか? と言いたい。


心の中で、ゾーン氷結を発動させたが、やはり何も起きなかった。


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