魔王 vs ヴァルキリー その1
いよいよ、ラスボスのPKさんが暴走し始めました。
さてさて、女神ヴァルキリーのヒカリさんは、
ラスボスを見事打ち倒すことができるのでしょうか?
第二部も残り数話となります。
ここまで読んで頂きありがとうございます。
なんという禍々しい力なのでしょうか?
何人の魂が、血が、憎悪が、あの魔王を作り出してしまったのでしょうか?
そして、東の王国の遥か南の空に、赤黒く光る一本の線が見えます。
多分、剣ですね。成層圏を軽く突き抜け、一体何処までの長さがあるのでしょうかね?
うん、この東の王国にいるジャクヂレン王を狙っていますね。
おっと、こんな喋り方ですが、私は、女神ヴァルキリーのヒカリと申します。
ぶっちゃけてしまうと、私…魔王に勝てる気がしませんし、あの巨大な剣を受け止めてこの国を守るなんてできませんよ?
言ってるそばから、あの馬鹿みたいに巨大な剣が振り下ろされましたね。
どうすればよいのでしょうか?
直撃まで、あと4秒ですね。人々を助けるなんて無理です。ここにいたら女神でも死にます。
私は転移魔法で、魔王の背後に回りました。
人々を見捨てたなんて、他の女神に知られたら懲罰決定ですが、あんなの誰が防げるというのですかっ!?
ほらご覧なさい。剣が大地と激突して、アルマゲスト島の至るところに巨大な亀裂が入りましたよ?
振り下ろされた剣は、地面に深くめり込んで、出来た穴なんて底が全く見えない。
その衝撃は、恐らく直下型地震でいうところの震度8とか瞬間的に超えちゃってますよね?
石造りの家なんて一瞬で崩壊していますよ…。
また衝撃波も作り出して、空気の壁が辺りの木々どころか、地面をもめくり、もうあっという間に更地です。
そして、なんて極悪な攻撃なんでしょう? まだ悪夢は続くのですかっ!
剣に込められた人々のソウルが暴発して、島の東側を消し飛ばしましたよ?
新しい地図作らないとね…。
もう、天界に帰りたいのですが…。
魔王様が手を上空に掲げると、大量の血でしょうか? が空中に放出し始めました。
嫌な予感がしますね…。
血の塊は、そうですね。そこらの城と同じぐらいの大きさとなり、なんだか形が…ドラゴンっぽくなりましたね。
あー…これは、駄目だ。
このドラゴンでさえ、私と同じぐらいの力を持っているでしょう。
生まれたてのドラゴンは、一瞬、私をチラリと見ましたよね?
正直、ちびりました。汚くてごめんなさい。
でも女神だって怖いし、ちびります。
でもドラゴンさんは、そうですね。北の王国へ行ったと思います。




