さくらの思い
街中でさくらの攻撃を受ければ、この一体が廃墟とかすのは確実だろう。
そうなれば、国王との約束が反故され…。ラーズル村の独立性が…。
いかん、この期に及んで何を考えているのだっ!! まずは、さくらだろうっ!!
「さくら、ついて来い。助けてやる」
自動モードにならないように注意を払いながら、カオスモードを発動する。
”緊急避難:カオスモード時は、任意の場所へ転移可能”を利用する。
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ここは、東の王国まで徒歩で来たときに通った荒野だ。
転移から数十秒後、雷化したさくらが目の前に現れると問いかけた。
「さくら、話せるか?」
顔に悔しさからか涙を浮かべながらさくらも返事をする。
「できるわ。でも攻撃はやめられないの」
さくらの攻撃は、雷速に達しているのか? まったく反応できないまま、腹部を貫かれた。
俺もダメージを受けるが、反射ダメージによりさくらも同等以上のダメージを受ける。
「スーパークイックヒール」×2 俺とさくらにヒールをかける。
「この攻撃のパターンのまま、会話をするぞ?」
両者、痛みに耐えながら、突破口のない問題の解答を探す。
なぜ、さくらは地下13階層にいるのか? > 答えられない。
誰かに、操られているのか? > 答えられない。
どうやって、その力を手に入れたのか? > ゆいにもらった。
ゆい? ゆいは生きているのか? > 光の粒子になり消えてしまった。
あの日、俺がさくらを殺したのか? > ゆいに転移で助けてもらった。
俺を殺すとどうなる? > わからない。もしかして地下10階層に戻るかも。
さくらはどうしたい? > わからない。あなたなら助けくれると思った。
俺を倒してみるか? > 多分駄目。復活ポイントまであなたを探しに行くと思う。
いえ、反射ダメージで、その前に私が死ぬわね。
ちくしょうっ!! 俺は、さくらを救えないのかっ!!
【思考停止寸前】…【精神異常確認】…
不味い、精神も不安定だ。心がもたない…。
俺の醜い泣きべその顔を見て、さくらも涙ぐみ瞳を閉じると一層強化した雷化の状態となる。
「あなたを苦しめたくないわ。もう私にヒールはしないで…」




