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孤独のPK、ほくそ笑む  作者: きっと小春
第二部 人間失格どころか辞めてしまった編
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崩壊した国の女王

11月15日。ターゲットvs一般市民の拮抗していた戦いも終わりを告げる。


学園で拾った3人で人体実験を繰り返し、最終的にメガ改造した3人を3都市に送り込んだためだ。


さてさて、免罪符を持つ優秀な一般市民を王都エッセリアンの城門前に集めていた。


俺は律儀に、一人一人の生首をチェックさせていたので、すっごく暇だった。


約束は守るのですっ!!


王都エッセリアンは、ほとんど来たことがなかったので、現在、城下町をぶらり散歩中です。


流石に俺が、夜紅血の王とわかっているらしく、みなさん戦々恐々と地面におでこ付けた土下座の姿勢で、俺が通り過ぎるのを待つ。


勿論、中には俺に気が付かない市民もいるが、そこは気にしない。


とある街角で親子の会話が聞こえてきた。


「お母さん、まだ死にたくないよ…」


どうやら免罪符をもたない親子らしい。


幼女でさえも死について理解しているのか。


ふむ、面白い。


俺は、その親子を城門前に連れていくと、幼女にブラッドポイントで作り出した剣を渡す。


軽くて鋭い切れ味の優れた一品だ。


「好きなやつを殺せ、そうすれば命は助けてやる」


驚く親子と免罪符を持つ一般市民。


すると、ありえない言葉が聞こえた。


「お母さんを殺しなさい」


幼女は首を横に振る。


「おい、馬鹿な親子、何を偽善的な寸劇を見せてくれるのだ? こいつらを殺しても構わないだろ? こいつらは人殺しなんだぞ?」


「駄目です。この人たちと私の命では意味が違います」


「すまん、意味がわからん」


「私の命で、この子が救われるのなら本望です」


「だが、お前が死んだら、誰がこのガキを養うのだ?」


「そ、それは…」


「お母さん、ごめんなさいっ!!」


幼女は母親の心臓を剣で貫いた。


何だこのむかつきは…。


俺は感情のまま、カオスモードを発動し、ゾーン氷結で免罪符を持つ奴らを皆殺しにした。


「糞ガキ、お前の勝ちだ。お前の名は?」


「アリビリス……」


「そうか、アリビリス。今日からお前が、この国の女王だ」


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