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【企画・詩】作品

桜ひとひら 【春の詩企画】

作者: 香月よう子



「葉桜の季節」


桜なら来年もまた咲くよと

あなたは言う


けれど


来年もその木の下であなたが

私に微笑みかけてくれるかどうかは

わからない……


だからこそ


散りゆく薄い花びらを

見つめながら想うのは


幾たび季節が廻れども必ず桜が咲くように

いつもあなたの隣には私が在りますように










__________________



「桜の森」


この季節になると


誰もが知らずしらず

斜め45度で空を見上げる


”桜の森の満開の下”


日本に生まれてきて良かったと

生きていきたくない本当は

私もそしてきっとどこかにいる

誰かも必ずそう思っている


この季節になると










__________________



「桜の手紙」


制服の胸のボタンを下さい

そう告げたあの木の下が

教室の窓辺からよく見える

あなたはいないけど

金色に光るそのボタンは

私の掌の中にあって……


 お元気ですか

 桜吹雪が綺麗です










__________________



「桜の樹の下で」


さいた さいた

桜が咲いた


おどれ おどれ

輪になって踊れ


春風に舞う花びらのように

薄桃色の空の下で












お読み頂きありがとうございます。


本作は「春の詩企画」参加作品です。

企画の概要については下記URLをご覧ください。

https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/1423845/blogkey/2230859/(志茂塚ゆり活動報告)


志茂塚ゆり様、参加させて頂きありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 桜は別れの季節にも出会いの季節の花でもありますね。 思い出の中に入り込む小さい花。 いい詩ですね。
[良い点] 企画ご参加ありがとうございます。 「葉桜の季節」、桜の儚さと、季節がめぐればまた咲く強さに、恋心の移ろいやすさと、願う心の力が託されているように感じました。 「桜の森」、桜の木の下には…
[一言] さくらの季節には、まだ早いけれど、三作拝読いたしまして あたかも桜の木の下に、たたずんでいるような気持ちになりました。 特に好きなのは……「葉桜の季節」 桜は毎年咲くけれど、ずっといっしょに…
感想一覧
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