表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【書籍化&コミカライズ】悪役令嬢はオジサマに夢中です  作者: 翡翠
第二章 白馬のオジサマ登場
9/103

1

 この世界には娯楽が少ない。

 そのせいなのか、お貴族様は噂話やスキャンダルが大好物。

 社交界だけでなく、プチ社交界状態な学園内でもそれは変わらないようだ。

 まあ、婚約者のいる王子様が堂々と他の女性を横においているのだから、周りは婚約者の私がどう出るのか、気になってしょうがない的な?

 ……て言うかね、仮にも婚約者がいる(・・・・・・)身でありながら(・・・・・・・)、人目のあるところで

いっちゃいっちゃいっちゃいっちゃ……(長いので割愛)するのって、どうなんだろう?

 私がこの学園に入学して早半年。

 どういうわけか、私の入学前から二人は今の状態だったらしい。

 ゲームでは、この後にあるイベントで急接近するはずなのだが……。

 とはいえ、私からライアン殿下やヒロインに近寄らないことをいいコトに、それはもう所構わずベタベタと。

 王子など、『びろーん』と音がしそうな程に鼻の下が伸びきって、百年の恋も冷めるであろう情けない顔を晒している。

(私は王子には一秒たりとも(・・・・・・)恋などしていないけれど)

 まあ、私もこの半年間それとなく見て(探って)いて分かったことは、このヒロインはライアン殿下一本釣りであること。

 他の攻略キャラと仲良くしている姿など見られず、ましてやハーレムを築くような素ぶりは全くといってない。

 その点では多少好感が持てるかな〜なんて、一瞬思ったけれど。

 婚約者がいる相手と堂々といちゃついている時点でアウトだ。

 そんなに好き合ってるなら、さっさと婚約解消してから堂々とお付き合いすればいい。


『他に好きな人が出来た。婚約を解消して欲しい』


 そう頭を下げて頼みに来れば、男らしいと少しは(・・・)見直して差し上げますがね。

 私には全く(・・)魅力的には見えないお方ですから、そう言って頂けたら直ぐにでも『喜んで!』と某居酒屋の如くお返事して差し上げるのですが。

 などと思いながら、一人寮の部屋にある座り心地抜群のソファーにゴロンと横になって溜息をつく。

 私が何故このように『やさぐれている』のかといえば。


 ひと月後に文化交流会という名の行事が学園で行われるのだが、文化交流会とは前世でいうところの文化祭的なものにあたり、夕方からはパーティーが催されるのである。

 パーティーはペアでの参加が義務付けられている。

 相手は婚約者や恋人はもちろん、(同性の)友人同士での参加も可。

 ただし、学園在学生に限られている。

 先程も言ったが、この世界には娯楽というものがとても少ない。

 なのでパーティーというものは、とても貴重な娯楽の一つである。

 今学園内ではこのパーティーに参加するために、にわかカップル増殖中なのだ。

 友人同士での参加も可なのだが、出来ればカップルで参加したいという気持ちは分かる。

 前世でもクリスマスからバレンタインまでの期間限定カップルとか、周りに結構いたものだ。

(私は彼氏いない歴=年齢だったけど)

 そしてこのパーティー、強制全員参加のイベントである。

 大事なのでもう一度。

 強制全員参加の行事であり、ゲームイベント(・・・・・・・)なのだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ