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【書籍化&コミカライズ】悪役令嬢はオジサマに夢中です  作者: 翡翠
第一章 乙女ゲーム『魅惑のシンデレラ~永遠の誓い~』
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 午前の授業を終え、只今お昼休憩中。

 天気も良いことだしと、伯爵令嬢のミランダ嬢と子爵令嬢のミレーヌ嬢と、貴族ではないけどどこかの大きな商会の娘のマリーちゃんの四人で、中庭にある四阿(あずまや)でのんびりお茶してます。

 最近はこの四人でいることが多い。

 私も一応(・・)お嬢様だから、みんなのことを『様』付けで呼んでいる。

 ミランダ様は真面目で融通が利かないところもあるけれど、教師たちからの信頼もあつい。

 ミレーヌ様はとっても女子力が高くて、小さくて可愛らしい、男が放っておかないだろうタイプ。

 でも男より女友達優先なちょっと残念な女の子。

 マリー様は商人の娘だけあってか、情報収集はお手の物。

 彼女が知らないことなどないのでは? というほどに色々なことを知っている。

 ミランダ様もミレーヌ様も、庶民を(ないがし)ろにされる方ではなく、(むし)ろそういった貴族を毛嫌いされていたりする。

 馬が合う……って言ったらいいのか。

 この四人でいるのはとても居心地が良いし、普通に楽しい。

 テーブルの上には各自持ち寄った(使用人に待たせた)サンドイッチやらカナッペやら、簡単につまめる物が所狭しと並べられている。

 それらをつまみ、使用人の淹れた紅茶を頂きながら、マリー様の最新情報をネタに、お上品に(・・・・)盛り上がる。

 お嬢様は大口開けて笑ったりなど、『はしたないこと』は出来ない。

 どこで誰が見ているかわからないのだから。


「あれは……」


 ミレーヌ様の呟きに、ふと彼女の視線の先を追うと。

 少し離れた渡り廊下を、私の婚約者(・・・・・)であるライアン殿下と仲良さげに歩くヒロインの姿が見えた。

 因みにヒロインは少し低めの背に、薄ピンクのふわふわとした緩いウェーブを描く髪に、少し垂れ気味のまん丸な目をした、男ならば守ってあげたいと思う(庇護欲をそそる)だろうタイプの女の子である。

 客観的に見て、二人並ぶととってもお似合いだ。

 多分ゲームの中のアビゲイルも、そう思ったに違いない。

 だからこそ、焦ってくだらない嫌がらせをしまくったのではないか。

 ……なんて、今は私がアビゲイルなのよね。

 皆が心配そうな視線を私に向けてくる。

 婚約者が他の女と仲良さげに歩いてる姿を見て平気でいるのも、おかしな話だろう。

 まぁ、平気だけど。

 さて、どうしたもんかい。

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