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【書籍化&コミカライズ】悪役令嬢はオジサマに夢中です  作者: 翡翠
第七章 攻略キャラその①ライアン・ヴァナクーア(婚約者)
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マリー目線です。

 そうそう、あの押し掛け護衛のイザヤ様。

 アビゲイル様にコテンパンに撃退されてから、とんと姿を見せなくなって。

 何やら色々と動かれているようですけど、特にこちらに害はないようなので、放置しているところです。

 まあ学年が違うので、あちらから近付いて来ない限りは滅多にお会いすることはないと思います。

 そして、アビゲイル様の婚約者であるライアン(クソ)殿下とシャルロットの噂を流し始めて早ひと月。

 私の思惑通りに噂は二人の仲を決めつけるかのように広がっている。

 私が噂を流すよう指示した者は三名。

 平民の少女と、下級貴族の令嬢と、中級貴族の令息である。

 三名に注意したことは、決して断言してはいけないということ。

『〜らしいですね』『〜というようなことを耳にしました』など、曖昧にすることを伝え、お話し好き(・・・・)な方を三人(・・)選び、何でもないことのようにサラッと話すように指示をだした。

 あとはその三人が話した方たちがあちらこちらへ勝手に噂を広めてくれるはず。

 そして、流す噂はあまり突飛なものではなく、『あり得そうなこと』を少しずつ膨らませていくことが大切であり、時間差で小出しにしていった結果が今である。

 もう十分過ぎるほど噂も広まってくれているので、そろそろ第二段階へ入ろうと思う。


『シャルロットとは学園に通う間のみの関係なのでは?』

『だからアビゲイル様も何も言わずにいるのだろう』

『そもそも身分が低いシャルロットとの結婚など認められないのでは?』


 この辺りの噂を流してもらいましょうかね。

 文化交流会後のパーティーで、シャルロット様の(余りにも)お粗末なダンスを誰もが目にしているので、誰もが納得で尾ひれはひれを付けて拡散してくれることでしょう。

 あのパーティーで、シャルロットがアビゲイル様のドレスにワインを掛けたお陰で、せっかく皆様と楽しんでいたパーティーを台なしにされたこと、忘れていませんからね。

 アビゲイル様は余り気にされてませんでしたけれど。

 さて、シャルロットの耳に入るまでに、どれくらい掛かることでしょうね?

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