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『無題』なRPG  作者: 壊箱
第1章【冒険開始?】
8/10

第1章2話

 諸事情で1日15分ほどしかパソコン開けなかった、壊箱です。

 投稿遅れて申し訳ありません。次はもうちょっと早く投稿できるように頑張ります。


 部屋を出て、近くにある階段を下りると、そこはどうやら宿屋の入り口のようで、カウンターの向こうに、さっきのおばさんがいた。


「おや?やっと下りてきたのかい」

「ああ。ところで、なんで俺はここの2階で寝てたんだ?」

「10日前にここの入り口の近くで倒れてたんだよ。声かけても起きないし、頭に大きいたんこぶができていたから、とりあえずあの部屋に運んだってわけさ」

「そうだったのか。ありがとう、助かった」

「いいよ、お礼なんて。……ところで、こっちからもいくつか質問いいかい?」

「ああ、いいけど」

「あんたの近くに、このリュック落ちてたんだけど、これあんたのかい?」


 そう言うとおばさんは、大きめの、パンパンに膨らんだリュックを取り出して、俺に渡した。しかし俺には見覚えが全くない。というか、俺はあの真っ白な空間にいた時も、何も持っていなかったはずだ。


【そのリュックには 冒険開始時にあなたが所持している 道具等が入っています】


 ……毎回こんな感じで、ちゃんと説明をしてくれれば、こいつの重要性も理解できるようになると思うんだけどな~。そんな日は来ないとは思うが。

 さてと、このリュックの中に入っているものを確認するか。

冒険開始時に所持している道具等と言ってたから、俺は、回復用アイテムやお金、もしかしたら初期装備などが入っているのではないかと予想した。

 だけど、このリュック、パンパンに膨らんではいるが、やけに軽い。なんか嫌な予感がする。


 あけて中身を確認した結果:大量の綿(わた)……底のほうに少し汚れたスニーカーを発見。


 俺は今、猛烈に怒りたい。おそらく、大量の綿は嫌がらせなんだろう。目の前のおばさんもびっくりした顔をしている。

 しかし、そのことは置いといて、ひとつ気になることがある。この汚れたスニーカー、どっかで見たことがあるような……


「って、俺のスニーカーじゃねえか!?」

「ああ、良かった。やっぱりあんたのだったんだね」

【そうですが なにか?】


 なにか?じゃねえよ!!確かに冒険、それ以前に外歩くには必要だけど、俺冒険開始時に靴しか持ってねえのかよ。あ、あと綿があるか。何の役に立つかわからないが。


【その靴はあなたの物なので 今すぐ履いてください 綿は嫌がらせのために用意したので 後はご自由に】


 やっぱり嫌がらせだったのか。俺はとりあえず靴を履き、大量の綿に関しては、おばさんに押し付け……あげた。


「綿は何かに使わせてもらうよ。で、次の質問。あんた、見たことのない格好をしているけど、一体何者なんだい?」

【適当に答えてください】


 適当って……まあいいか。俺は遠いところから来た旅人と答えた。

 ちなみに、俺は自分の部屋にいた時の恰好のまま、今ここにいる。靴を手に入れるまでの恰好は、白のTシャツ、青いジャージ上下、黒の靴下だ。……自分でもダサい恰好だと思っている。だが何が悪い!!

 この世界に入ったら、恰好が変わるんじゃないかとも思ったが、靴を履いた以外、全く変わっていなかった。……いいのか?このままで。


「旅人ねぇ……今までにあんたみたいな恰好の人は見たことないんだけど……まさかね」

「?」

「いや、何でもないよ、忘れておくれ」


 んー、何か引っかかる言い方だったな。


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