閑話休題1
この小説を読んでいる人がいるのか、最近不安になってきた、壊箱です。
閑話休題は基本的には現実世界での話を書いていきます。内容はシリアステイスト(?)になっていればいいなと思っています。
ただ、閑話休題に関しては、書き直して、再投稿する回数が他より多くなると思います。
柊裕太がゲームテキストと戯れている頃、元居た世界――現実世界ではとある事件が連日、テレビや新聞などのメディアで話題となっていた。
事件の内容は、子どもが行方不明になった――失踪事件、ただそれだけである。
これだけだと、家出しただけとか、ただの誘拐事件なんじゃないか、と考える人も多いだろう。
しかし、この事件には異様な点があった。
警察が確認できているだけで、ここ2ヵ月の間に、約50人もの子どもが行方不明となっている。それも、日本の全国各地でだ。実際には、捜査願いが出されていない子もいるので、もっと多くの子どもが失踪しているのだが……。
しかも、子どもたちは、失踪する直前までいたとされる場所から、忽然と姿を消している。まるで神隠しにあったかのように。
当初警察は、失踪事件を、各地で別々の事件として捜査していた。しかしある共通点が見つかり、全国の警察が合同で捜査をし始めた。
失踪する直前までいたとされる場所には、必ずパソコンがあった。しかも電源がつきっぱなしで。
画面には、黒い背景に、赤い大きな文字で、こう表示されていた。
『ようこそ』