プロローグ2話
こんにちは、こんばんは、おはようございます、壊箱です。
とりあえずここまで出来たので、投稿しました。続きも3日以内には投稿する予定です。
また、前回書き忘れていたことがありました。誤字や脱字、その他変なところや書き直しがあった場合、修正して更新します。内容が少し変わる場合もあるかも知れませんが、よろしくお願いします。
目をあけると、俺は、辺り一面真っ白で、なにもない、部屋のような空間に横たわっていた。
俺は確か自分の部屋でキーボードに突っ伏して眠ってしまったはずだ。
それなのに起きてみれば、辺り一面真っ白、見覚えの全くない場所に俺は困惑した。
「……どこなんだ?ここは」
疑問を声に出してはみたものの、答えをくれる人も、物も見当たらない。
とりあえず適当に歩き回ってみるか、と思ったその時、頭の中に、
【ようこそ!! RPGの世界へ!!】
と、電子音のような声が鳴り響き、文字が浮かんだ。
……とりあえず、その声が大きすぎて、頭がクラクラした。
さて、わけのわからない空間、頭の中に響くわけのわからない声、意味不明な内容の文字、これらから俺が求めた結論。
……俺は夢を見ている。
「ならば夢の中でも寝よう、おやすみなさ――」
【寝るなーーー!!】
……さっきよりも頭がクラクラした。
そして、どうやらこれは現実で起きていることのようだ。認めたくはないが。
「だとしたら、ここはどこで、頭の中のこれは何なんだ?」
今度は答えが返ってきた。頭の中に、声と文字で。
【これではありません 私はゲームテキストです そしてここは RPGの世界です】
「……ゲームテキストって、RPGだと、『勇者は武器を手に入れた』とか表示する、あれか?」
【それ以外に何かありますか?】
確かにそれ以外に何もないが……
「……駄目だ、余計意味がわからなくなった」
ゲームテキストと会話しているなんて言ったら、頭おかしいんじゃねえのって思われるよな、絶対。
「とりあえず、そこらへんの疑問は後で無理やり理解するとして、もう一度聞く、ここはどこって言った?」
【何度も言わせないでください RPGの世界です】
「だから、意味がわからないって言ってんだろ!!」
仮にRPGの世界ってことを無理やり理解しても、この真っ白の空間の説明に全くなっていない。
【厳密に言うと ここはゲームを始める前 主人公の設定や注意事項の説明を行う空間です】
「……設定?」
【先ずは 名前を入力してください】
そう言うと、俺の頭の中に、ゲームでよく見る、文字を入力する画面が浮かび上がってきたのだが……入力方法がわからん。
コントローラーがあれば、カーソルを動かして、ボタンを押せば文字を選択できるのだが、手元にコントローラーなんてものはあるわけがない。
方法がわからないまま、無駄に時間が過ぎていき――
【時間切れです】
「制限時間があるのかよ!!」
【名前は ああああ でよろしいですか? よろしいですね では決定】
「勝手に決めんな!!」
【早く決めないのが悪いんですよ】
「入力方法教えないのが悪いんだよ!!」
【さっきから叫んでばっかり うるさいですよ】
「お前のせいだろ!!」
すごく疲れるわ、このやり取り。
【入力方法ですが 頭の中に 入力したい文字を思い浮かべてください】
「……なあ、そんな方法でいいなら、さっきからあるこの五十音表とかって意味ないんじゃないか?」
【はい】
「はい、じゃねえよ!!」
とりあえず、頭の中に『裕太』の文字を浮かべてみた。
【漢字での入力はできません ひらがなかカタカナで入力してください】
しょうがないので、『ユウタ』と思い浮かべてみる。
【入力を確認しました】
よし、今度はうまく入力でき――
【名前は ああああ でよろしいですね?】
「よろしくねえよ!?どうしてもそれにしたいのかお前は!!」
【……では ユウタ でよろしいですね?】
「おう」
【名前を ユウタ で決定します チッ】
「舌打ちをするな!!」
しかもわざわざ文字でも表現してやがる。
ゲームシナリオのセリフは【】で表現していきます。