砂塵を斬り裂く
掲載日:2026/08/29
猛烈な砂嵐がふたりの世界を分かつ荒野。
視界を奪い、距離を阻む絶望的な嵐のなかで、胸に抱く想いだけが明瞭な道標となる。
阻むものをすべて切り拓き、絆を掴み取るための決意を込めた詩です。
視界を奪う荒野の渦中
吹雪く砂粒が、ふたりの距離を阻む
拒むように荒れ狂う風のなかで
伸ばした手のひらは、まだ宙を彷徨っている
けれど、私には視えている
眩む砂嵐の向こう側
誰より強く、静かにまっすぐ
私を見つめ返す、あなたの瞳を
怯みはしない
この胸に宿る熱い感情が
一筋の刃となって、鋭く輝くから
吹き荒ぶ砂塵を斬り裂いて
世界がどれほどふたりを隔てようと
私は迷わず、あなたのもとへ駆け抜ける
引き裂かれた嵐の破片の先で
重なり合う手が、二度と離れないように
作者あとがき
過酷な荒野と嵐を舞台に、決して折れない強い想いと絆を描いた詩です。
どれほど視界が遮られ、世界に阻まれようとも、胸に宿る情熱があれば前へ進める——そんな揺るぎない覚悟と熱量を込めて言葉を紡ぎました。
吹雪く砂塵を斬り裂いたその先に待ち受ける、二人が手を取り合う未来を感じ取っていただけたら幸いです。最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました。




