新しい世界、知らない天井
「うぅ...ここは...?」
目が覚めると、そこは知らない天井だった。
周りを見渡すと、簡素な部屋でちょっとした台とベッドがあるだけだ。木造で装飾もなく、とても同じ時代の家とは思えない。
少し顔をあげるとベッドの隣にりんごやぶどうらしきものが置いてあった。きっと誰か人がいるのだろうと思い、
「誰かいないのかー?」
と少し声を張って言った。
するとドアが開き、1人の少女が入ってきた。5歳くらいの子で日本人だか外国人だかよく分からない見た目をしている。
「ママ!ミディスペルティ!」
(何語だ、?)
少女がよく分からない言葉を言うと、母親らしき人が駆け寄ってきた。
「イスタシビエン?」
相変わらず何を言っているのか分からず戸惑っていると、
(うっ、急に頭痛が...!)
と倒れ込んでしまった。
しばらくしてまた起きると、今度は少女がすぐ側にいて、
「あ!起きた!」
「ママ!あの人起きたよー!」
と今度は日本語で少女が言うと、またあの母親らしき人が来て、
「大丈夫?頭痛いの?」
とはっきりと日本語で言った。
さっきのは夢だったのか?いや、これも夢であって欲しい。なんて思っていると、2人が心配そうな目でこちらを見ていることに気づき、私は
「もう大丈夫です。あなた達は一体...」
と聞くと、
「元気ならよかった。」
「あなたこそ何者なの?」
と聞き返され、返事に戸惑っていると、
ぐ〜
お腹が鳴った。どうやら犯人は僕みたいだ。
「とりあえずご飯食べましょうか!」
と恥ずかしがっている僕を気遣ってくれた。
少し待っている間に、もう一度部屋を見渡して見るとやはり何もないなと思った。
本当に何も無いのだ。
ベッドと台、それに窓があるだけで、照明すらもない。しかもその窓もガラス製なんかじゃなく、上下に動いて、棒で固定するような木製の窓だった。
一体ここはどこなんだ?
と改めて思っていると、
ドアが開き、2人がご飯を運んできてくれた。
「お口に合うか分からないけど、ゆっくり召し上がれ」
「ありがとうございます」
見た目はまるでシチューのようで、肉と人参、じゃがいもが入っている。肉は見た目では鶏肉のように見える。
美味しそうだったし何より相当お腹が空いていたので、なんの疑いもなくパクッと食べた。
「美味しい...!」
見た目通り、シチューによく似てて、とろけるような美味しいスープだった。
肉は予想通り鶏肉で、味付けはされていないようだったが、シチューと一緒に口に詰め込んだのでそんなのは気にならなかった。
無心に頬張り、すぐに食べ終わる。
「こんな美味しいシチューをありがとう」
そう言うと母親は、
「気に入ってくれたならよかった」
と、少し首を傾げながらも相変わらず優しくしてくれた。
「今日はもうゆっくり寝て、動くのは明日からにしな」
と言ってくれたので、体が妙に疲れていたのもあり、その日は遠慮なく眠りについた。
夢で見た話を軸に作ってみました!
不定期ですが、週1投稿を目指して頑張っていきます!(特に最初のうちは1週間に何本も投稿したり、1ヶ月経っても投稿しなかったりと相当不定期だと思います。。。)
どうかこの作品を今後ともよろしくお願いします!




