第46話 茶畑と光る豆
~七海、森の小さな不思議に首をかしげる~
森の奥、七海は緑豊かな小道を歩いていた。
ふと前を見ると、一面の茶畑が広がっている。
…でも、よく見ると茶の葉の間に小さな光がチラチラ。
「……え、茶畑で光ってるって、何これ?」
七海は首をかしげながら近づく。
茶畑の間から、小さな光の粒が跳ね回っていた。
それはまるで豆の形をした妖精のように光り、葉っぱの上でぴょんぴょん跳ねている。
「……あ、これが『光る豆』なのか。見た目も可愛いけど、動きが忙しすぎて全然落ち着かない」
光る豆たちは、互いにぶつかり合いながら跳ね回っており、茶畑の葉を倒したり小さな水路に落ちたりしていた。
七海はため息をつく。
「まあ……そんなに動き回るなら、ちょっと手伝うしかないか」
七海は葉っぱで小さな通路を作り、豆たちを安全に跳ね回れるよう誘導する。
「はいはい、こっちに行けば水路に落ちないよ~」
光る豆たちは、七海の誘導に従ってぴょんぴょん跳ね回り、少しずつ秩序が生まれる。
茶畑の持ち主(小さな森の妖精)は感謝しながら微笑む。
「七海さん、ありがとう。光る豆たち、やっと落ち着きました」
七海は軽く頭をかきながら、森の不思議さにまた少し笑う。
「ほんと、森の日常ってナンセンスすぎる……でも、こういう小さな手助けは嫌いじゃないな」
茶畑に光が差し込み、光る豆たちは葉の上でキラキラ輝く。
七海はのんびりと歩きながら、森の香りと光景を楽しむ。
「今日も平和な森の一日……かな」




