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第41話 もう、ついてきてもいいよ
~小悪魔と午後の散歩~
午後の森。
七海は小道をのんびり歩いていた。
「ふぅ……今日も平和だなぁ」
後ろから羽ばたく音がする。
振り返ると、小さな小悪魔がぴょんぴょん付いてきていた。
「……またついてきたのか」
七海はため息交じりに笑う。
「……もう、ついてきてもいいよ」
小悪魔の目が一瞬輝いた。
「え、本当にいいのか?」
二人は並んで歩く。
小悪魔はちょっぴりはしゃぎながら、枝をくるくる回したり、葉っぱにちょっかいを出したりする。
七海も負けじと、落ち葉の小道でスリッと滑ってみせる。
「わはは、ちょっとびっくりした?」
小悪魔は顔を赤くして、でも笑っている。
「……いや、油断させる作戦だったんだ」
「作戦ねぇ……もう、小悪魔はしょうがないなぁ」
小悪魔が小さな杖をふると、森の小道にふわりと光の粒が舞う。
「わぁ……魔法の時間みたい」
七海は目を細めて光を追った。
「……一緒にいると、何気ない時間も特別になるなぁ」
小悪魔は照れくさそうに、羽をちょこんと畳んだ。
夕暮れの森。
二人は肩を並べて歩きながら、ゆっくりと帰路についた。
「明日もついていくぞ」
「うん、いいよ。もう、ついてきてもいいんだから」
森には二人の笑い声と、羽ばたきの音がふんわり漂っていた。




