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生抜同盟 ―白黒傭兵の冒険手記―  作者: 白崎凪
第一章:王国騒乱篇
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★「アレフの記憶」

 ――俺は時々、夢を見る。

 目の前にある二つの影は小刻みに震えながら、今か今かとその時を待っている。

 俺はそれを無感動に眺めながら、ただ立ち尽くす。

 ふと窓の外に視線を向けると、そこは阿鼻叫喚(あびきょうかん)の地獄絵図。

 人々の叫び声と燃え盛る炎の旋律を耳に焼き付けていると、

 突如沈黙を破る喧噪(けんそう)が室内に響き渡る。

 それはやがて悲鳴に変わると、終いには沈黙へと立ち返る。

 伸び切った影は、次第にその姿を変えていく。

 それを最後まで見届けた俺は、地面に落ちる五本の蝋燭(ろうそく)を拾うと、

 燃え盛る炎にその身を委ね、自らの意識と別れを告げる――

 

 


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