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花火大会〜後編〜

予定よりだいぶ遅れてしまった。

河原には人がいっぱい。

人混みをかき分けて歩かないと。


「もう少し先に空いていて、絶景のスポットがあるので、そこまで行きましょう。

 さあ、離れないで、着いてきて」


ドーン!!

ギュ!

ドキッ!

「あっ」


花火と同時に手を繋がれ、思わず声が出てしまった。

思ったより、大きな手。

ドキドキと安心感。

何この感情。もう整理がつかない。。


「大丈夫?、顔も赤いよ、暑いからかな?」

もー。

「うん、大丈夫」

もー。

前なら憎たらしい〜なんて思ったんだろうけど、そんな感情なくなってる。。


ようやく目的地に。

「ここいいね。花火綺麗〜」

「シートあるので。座わろう」

「うん」

浴衣だからお姉さん座りかなー。

繋いでた手は離して。


「手、大きいと思った?」

「うん、大きい」

「バスケやってて、大きくなってのかな。元々大きいのかも。各国

「バスケ知ってる?」

「オリンピックのニュース見たよ。あとー、ジョーダン、靴」

「ははw、そのジョーダンに物心ついたとくら憧れて。うち父親しかいなかったから、相手してもらって貧しかったからバスケばっかりやってたんだー」

「それで背が高くなったんだねー」

「どうかなぁー。来週試合あるから、興味あったら見に来てよ」

「試合?」

「高校の県大会決勝なんだー」

「決勝?凄いね!わー、勝ったら優勝だね。見てみたいかも」

「勝てたら、全国大会なんだ。相手は優勝常連の優勝候補。でも勝ちたい」

「将来はオリンピックに出たいし、金メダルも欲しいんだ。」

凄い。やっぱり普通にカッコいい。

「応援行くー」

「ホント!ありがとう。しずかさん来てくれたら頑張っちゃお」

「何それー。嬉しいけど。

 優勝できたら、なんでも言うこと聞いてあげる」

「お!マジで。考えておこ」

あ、言っちゃった。でも優勝してほしいし。

何か私に出来ることあれば。


「昨日、実は準決勝で、今日と明日がオフなんだ。

 それで豊臣さんに言った、バイトは休んで息抜きしてこいと。

 それで、しずかさん空いてると聞いて調整してもらい」

「えー、お疲れじゃない?誘ってくれて嬉しいけど」

「大丈夫。ちゅんとお礼言えてなかったから、ホントにありがとうございます。」

「最初は、このー。って思ったけどー。まだ全然慣れてないけど、ちょっといい体験になってるし、よくわからないんだけど成長できてる気がするの。

 こちらこそありがと」

「それならよかった。女性として?」

「女性としてかなぁー、女性としてま女性の気持ちが少しわかるような気がしてきてるかもー。

 まー人として、かなー」

「僕は女性として見ちゃってますがw」

「もー。疲れてるんでしょ」

「少しね」


よっ、と。

え、膝まくら。。

「ちょ。ちょっとー」

「いいかな?」

「う、うん」

安堵してる顔に何も言えず。。

そこから、こんな雰囲気のことはお構いなしに、たわいもない話と、花火で心地よい時間を過ごしたのでした。


花火も終わり、さあ帰ろうと、立ち上がった2人でしたが、、

ふらふらふら

「織田くん、大丈夫?」

「織田くん!!」

大きな身体が私にもたれかかってきたのです。

「あ、どうしよ、どうしよ。。

 救急車。」

わたわたわた


ピーポーピーポーピーポー…



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