制服
「状況を説明すると、制服が男女で一着づつしかなく、織田さんのサイズだと男性用になってしまうの。念のため着てみて頂いたところ、案の定、ピッタリでお似合い」
「あ、彼、いえ、彼女は女性なんだけど」
「!!、、頭が追いつきませんが、、」
「これだけ男性用が似合ってると、女性用の制服着てもらうわけにはいかないでしょ。」
『確かに。。』
「それで、自分はどうすれば?」
「この制服を着て女性として働いてもらいたいの?」
じゃーん。
そこには、胸元にリボンの着いたエプロン付きのワンピースの制服が。
「えーーー!無理ですよー」
「女性なんて、、似合わないですし」
『無理無理無理、あんな可愛い制服。逃げたい。。』
「そうかなぁー、源さん、可愛いし、小柄だし、セイズの女性用のMだし、似合うと思うよ。」
一同、うなずく。
「時給あげてあげようか」
「店長ナイスアイデア」
『時給アップは嬉しいな…』
「お願いします!」
『お前が言うな。なぜ!』
そわそわ。。
「とりあえず着替えてみようか、ちょっと更衣室へ行ってみましょうか」
『え、え』
手を取られ、「おいで」更衣室へ。
じゃあ、まずお化粧しましょうか。
『あ、あ』
パタパタ、カキカキ。
じゃあ、着替えて。
ストッキングとウィッグあるから。
『なぜ!女装なんて、、初めてだよ…いやだ…』
モジモジ…
「男の子でしょ、さっさと着替えなさい」
「手伝うから」
『ドS…』
はい…
「よし完成」
「うん。可愛い〜」
「鏡見てご覧」
「はい…」
「え、誰!?」
そこには頬を赤らめた清純な美少女が写ってました。
「さ、みんな待っているから行こう」
「あ…」
じゃーん。
「おー!!」
「可愛い」
「俺が若ければナンパしちゃうな、ははは」
『…恥ずかしい
でも、ちょっと安心』
「ちょっと2人並んでみたら」
「はい!」
『え…』
「お似合いね」
「美男美女のカップルみたいだ、ははは」
『なに、この状況…』
「じゃあ、来週から、よろしく」
『えー』
「よろしくお願いします!」
「しずかちゃんは?」
「しずか、ちゃん?」
ネームプレートには、しずか、と。。
「ウィッグは貸しておくね、化粧はしばらくはしてあげるから、覚えて。
あ、下着も用意しておくから、胸ないと恥ずかしいでしょ」
「いい?」
「は、はい」
面接は終わり。
「しずかさん、本当にありがとうございました。来週からよろしくお願いします」
「お先に失礼します」
『お前のせいで。。
調子狂うなぁ。。
来週から、女子。。?』