スナック初日
朝ご飯と龍くんのお弁当作りのため、毎朝早く起きることになった。
時間になったら、龍くんを起こすのが日課。
大変だけど、幸せ。
竜くんは入学式を成人式で着ていた、スーツでいっちゃった。ジェンダーフリーだし、似合ってるから、いいのかな。
私は今日からスナック勤め。
最近は普段からユニセックスな服装なのでそのままバイト。週3で行くことになった。
こんばんは〜。
そのまま2階に行き、お着替え。
色とりどりの様々なドレスと靴。
どうしよ…さすがに着たことないし。。
とりあえず、露出控えめで派手じゃない、黒のロングドレスがいいかなぁ。自分に合うって、、悩む。。
とりあえず着てみよ。
胸とお尻強調されるかなぁ、、ヌーブラしてよかった。あー、スリットなんだ、色っぽいなぁ〜。
靴も。ヒール高い。。チビだし、ちょうどいいかな。
あ、アクセサリーいるかな、ちょっと派手だけど、ネックレスとイヤリング。
もしかして、楽しんでる。。
みつこママに見てもらおう、歩きにくい。。
「みつこさん、どうですか??」
「まー、お姫様みたいね、綺麗よー。
そうね、デビューだし、髪盛りましょ。
スプレーかけるわね。
うん。いいわ、男が黙ってないわね。
うちの看板娘になるわね、ほほほほ」
「ありがとうございます」
お店には、チーママの黒田さんと、竹中さん、加藤さんが働いてらっしゃる、若いのはわたしだけのよう。
今日は黒田さんがいらっしゃって挨拶させて頂いた。
スタイルがよく大人びて素敵な方。
お客様がくるまでは、ママに料理を教えてもらった。
家庭料理がメインなので、とても勉強になる。味見させて頂いたが、母の味って感じ、美味しい。
どうも〜。と、常連さんがいらっしゃった。
「お。可愛い子ちゃんがいる。ママの隠し子かな〜」
「やーねー、こんな可愛い子、私の子の訳がないじゃない」
「そりゃそうだ、ワハハ」
「手を出したらただじゃおかないからね」
「おー、怖。ママ怒らせると命いくつあっても足りないや」
「じゃ自己紹介よろしく」
「はい。今日からみつこで働くことになった、しずかです。歳は二十歳です。よろしくお願いします」
「可愛い〜、毎日来ちゃおうかなぁー」
そのまま、接客へ。
そんな感じで何人かの方と、やりとりさせて頂いた。
ママのおどしと、トークで、酔ったお客様も、私にちょっかいだすも、かわしてくれる。
とても素敵な女性。憧れてしまった。
お客様が私にもドリンクサービスしてくれるので、ママがお小遣いをくれることになった。有難い。
女性としての自信はさらさはないけど、女の子って楽しいと感じるようになってきた。
私は22時であがらせて頂く。
帰って龍くんに今日の話をしよう。




