表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/36

友の存在

友人の名は、平清香さん。

私と同じ地方出身だけど、とても都会に洗練された今時の女性。

普段は一匹狼で誰かとつるむわけではないが、誰からも慕われている。


バイトと趣味を兼ねてカメラマンのアシスタントをしている。

テニーズにもよく打合せで使っているらしい。

仕事柄か、全国大会に出場した織田くんのことも把握してた。


とても好奇心旺盛で流行に敏感だけど、今時の男性には全く興味がない。

だからか、私のことを面白がっている。


普段はバイトで休みなく働き、たまの休みは、どうせ暇だろと言われ連れ回されている。

私は、おしゃれな場所や美味しいものを食べたり、買い物出来て、とても楽しんでいる。


もちろん平さんとお出かけする時は女性にされますが、普段は男でも女でもどっちでも関係無いよう。

ただ女性にさせて面白がっている。

お陰でどんなものが似合うか、より可愛いものがなんであるかわかってきた。


たまにナンパもされるが、平さんが、全て断ってくれる。サバサバした性格で、優柔不断な私にとって心強い。私も心許せる唯一の存在。


ある時、

「しずか、織田くんとは今は?」

「今は全国大会に向けて練習してるんじゃないかなぁ?」

「知らないの?連絡したりしてないの?

 彼のこと好きでしょ?」

そんなストレートに…

「んー。。

 今は邪魔したくないし、、

 恋愛対象とかに、私なんかならないでしょ。」

「バカね〜

 彼もしずかのこと好きだよ。」

「そんなことないよー。私なんか…」

「お互い見つめあったとき、眼差し、表情、お互いを必要としている空気、お互いを包みこむ自然なオーラ。

 あんた達のベストカップルぶり、そりゃ写真撮りにいくでしょ。」

「えー、そんな風に見えてたの?」

「たまに連絡してあげなさい。

 あ、写真撮ってあげるから送りな。

 男だったら、好きな人の写真嬉しいと思うよ」

「うん、ありがとう」


早速写真を送ってみた。

あー、恥ずかしい。そそのかされた。。

えい。

「お久しぶり、元気?食べてる?

 応援してるね。練習頑張ってね。怪我しないでね。

 最近の私」


「お久しぶりです。応援ありがとう!

 大会に向けて頑張ってる。今は学食食べれてる。

 しずかさんの手料理食べたいな。

 また可愛くなりましたね。俄然やる気出てきた!」


なんか、泣いちゃいそう。。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ