友達
織田くんは冬の全国大会に向けて練習三昧の日々。
しばらくは会えないけど、目標ができた。
栄養士の資格を取ってアスリートを支えよう、つまり織田くんのためになろう。
なんの取り柄のない自分が誰かの役に立つことができるなら、頑張れる。
織田くんも頑張ってるし。
織田くんに、もう一歩近づきたい。
どうすればいいんだろう。。
好きなタイプって?
男性?女性?年上?年下?
カッコいい人?可愛い人?
私たちの関係って?どう思ってるんだろう?
何も知らない…
知りたいけど、今は邪魔しちゃダメだよなー。
秋になって学校も始まった。
今は男子学生。
授業はうわの空。
なんとなく以前より女子が気になる。
やらしい意味ではなくて、お手本として、髪型、メイク、服装、立ち振る舞い、仕草。
勉強になるかも〜?
可愛いものに反応してしまっている。
今までと違って、そんな自分も尊重できるかも。自分らしく。女性らしくも悪くない。
「源さん?、隣いい?」
「はい」
そこには、可愛く活発そうな女子大生が。
「よかったら、どうぞ」
「え!」
教室に響き渡る声が。。
「そこ、静かに」
あたふた
そこには、浴衣の2人と、バイトの私が。。
「カメラマンのバイトしてて、まさかと思って。
「内緒にしててもらっていいですか」
「はは、隠さなくてもいいと思うけど、可愛いしね、ふふ。
じゃあ秘密にしとくね。
何かあったら、気軽に声かけてね」
友達が出来た。