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ある夜

織田くんはバイトを辞めた。

全国大会に出場出来たら辞める条件付きだったみたい。

仕方ない。

ちょっとした有名人だし、雑誌にも注目選手として、掲載されて若手のホープのよう。

どんどん遠い存在になっていく。。


バイトには、大学生の男性が来た。

私はそのまま女性として働いている。

なぜか素性は明かしてないらしい。

合コンに誘われるけど、女性の友達もいないし、もちろん興味もなし。


ぽっかり心の穴が空いてしまったけど、店長にお願いして、しばらく働かせてもらうことにした。

料理の茹でも上げたいし、豊臣さんのおかげで居心地もいいし。

ただ、女性として躾けられているけど。。


そんないつものある夜、

「いらっしゃいませ」

え、、見たことある人たち。

ジャージ姿の女性の団体様。

その中に、「織田くん!」

胸が張り裂けそう。


「豊臣さーん。」

「龍くんから連絡あって、店が空いてそうな日を教えてほしい。と。優勝の祝賀会をしたい、って」

「なんだー、知ってたんですね、意地悪」

「さあ、いってらっしゃい」

「はいー」


もー、ドキドキしちゃうー。。

「ご注文よろしいでしょうか」

あー、知らないフリしてるー。

いっぱいの注文を受けた。私より皆さん食べるー。


「ここ制服可愛いよねー」

「私も可愛いかったら着てみたい」

「無理無理!」

わははw

「私も店員さんみたいに可愛くなりたーい」

えー。恥ずかしい。

色々、声が飛び交ってる。

織田くんも楽しそう。

ちょっと大人びて見えてしまう。

どうしても目で追ってしまう。もじもじ。。


立った、トイレかな?

きた。。

「また可愛くなったね、お弁当と応援よろしくお願いします」

「はい」

通りすがり小声で一言。

赤面してしまった。。


皆様大量に平らげて去って行った。

会話は一瞬だったけど、嬉しかった。



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