女子
試合当日。
朝早起き久しぶり。
豊臣さんに教えてもらった献立を準備。
美味しくなあれ、とおまじない。
美味しいって言ってくれるかなぁ、喜んでもらえるかなぁ、ドキドキ。
それと、勝ってほしいなぁ。
なんか違うかもだけど、女心?
さて、問題は。。制服。
恥ずかしい。本物の女子高生でもないのに。
高校の時は、女子と無縁の生活を送っていた自分が女子高生なんて。
下木はベージュがいいよね。
スカート思ったより、短い…えー
露出多いなぁ、、
ブラウスピッタリだ。リボンしてと。わ、可愛い。
いつものウィッグで完成。
わー女子高生だ。無理ー、大丈夫かなぁ。。
あーもうー、でも、織田くんのこと応援しないとー。
そろそろ織田くん出る時間だ、行ってきます。
さて、待ち伏せして。
駅まで織田くんが来る道で。病院の帰り大体おさえたのだ。ストーカーみたいだけど。
来たきた。ジャージなんだ。
制服姿見て見たかったけど。ふふ。
でも、凛々しいなー。
「おはよー」
「ん?」
あれ、気づいてない。ひどい。。
「わたしだよ、しずか」
自分で言うの恥ずかしい。。
「うわ、どうして、、その格好?」
そっか、女子高生だった。変なストーカーだと思われたのかなぁ。。
「だって豊臣さんが、来て行けって」
「そうなんだ。可愛いですよ」
「ホントに〜、お世辞でしょ?
バレないかなぁ?」
「ホントですよ、全然バレない、似合ってる」
「う、、うん。。
はい、お弁当」
「マジでー、しずかさんが作ったの?ありがとうございます!
やる気出てきた!」
「うん、よかったー」
「うん、頑張ってね、後で応援に行くね」
「百人力です、絶対勝つね」
「うん、行ってらっしゃい」
「行ってきます!」
お昼はテニーズ行ってみよう。
「いらっしゃい、似合ってるわね」
「豊臣さーん、スカート短いですよー」
「あんたくらい若い子は生足出してればいいの、男に狙われないようにね。声かけられちゃうかもよ」
は、そんなこと考えてもなかった。。
ごちそうさま。
そろそろ行かないと。
「行ってきまーす」
「しっかり応援してきてね」
「はーい」
あ、階段。
あー、隠さないと。。
電車。。男性の目線が気になる。。
花火大会は織田くんが居てくれたけど。
1人は不安だよ。。
あれ、私は女子だったっけ??
改めて女性の気持ちがわかってきたようです。