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作者: 木染 陽詩

昔から本を読むことが好きで、今回初めて書きました。超超超短編です。

これは死を脅えていたある女の子の話です。その子は死ぬ事が怖くて毎日怯えていました。そんなある日、その子が公園のベンチに腰掛けている時、男が来てこういいました。「そんなに死が怖いのかい?」女の子は男を不審がりつつも、「当たり前でしょ。怖いに決まってる。」と答えました。男は「いいかい、お嬢ちゃん、よく聞きな。君はいつでも死ねるんだ。例えばな、そこにいる野球少年。彼はバットをもっているだろう。彼がその気になれば人は死ぬ。」そういうと女の子は怖くなり、公園を飛び出しました。そのまま商店街を歩きます。男も着いてきてこう言いました。「そこに停まっているタクシーがあるだろう。もし、運転手がその気になれば人は死ぬ。」女の子は怯えきって家に帰ろうとしました。そこで男は「君のお母さんは料理をするかい?」と尋ねました。「ええ、するわ。」と早口で答えた女の子を見て男はこう続けました「そうか。なら包丁を使うだろう。お母さんがその気になればどうだ?人は死ぬね。つまり、人が死なないのは、その気になる人が居ないからだよ。分かったかいお嬢ちゃん。」女の子はそこまで聞くと男を車道へ押し飛ばしました。驚いた男はふらついて転んでしまいました。そこに車がやって来て男は轢き殺されました。「ほんとだ。」女の子はふふっと笑い自らの首を絞め始めました。

読んでいただきありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 自分もショート作品を書いていて色々な作品を読んでますが、これは響きました!
2021/09/23 19:38 退会済み
管理
[良い点] 怖かった\=͟͟͞͞(꒪ᗜ꒪ ‧̣̥̇)/ 男は良かれと思って話したことだろうけど……(;-ω-) 余計なこと言わなければ……、命の灯火が消えることなかったのに>_<
[良い点] 漠然とした死への普段を抱きつつ暮らす彼女に、明確な死のイメージを植え付ける男。余計なことをしなければ、しばらく死と無縁だったのだろうに。 死について一歩理解してしまった彼女を表した、良い作…
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