愛を求めて―・・・。
17XX年。舞台はイギリス。そこへ,日本人の王がやってきました。
名前は,大河内家。王,女王,姫,王子の4人と付き人60人がやってきたのである。
姫の名は大河内 鈴。これからの,日本を支える大きな名家である。
「お母様,私,お外に行ってみとうございます」
「よかろう。しかし,お付を1人は持って行け」
「ハイ。有難うございます」
やった!!!5年ぶりのお外だ!!ダレを持っていこう。
「蘭,本当に行かしていいのかね。」
「王よ,ずっと城の中にいるのでは,少しも勉強にはなりませぬ」
「お母様!!!!!」
「どうした。明よ。」
「どうしてですか!!!僕は,城外へ出るなと言い,鈴にはいいのですか!!」
「明,よく聞きなさい。鈴は,大河内と言う名家の家に生まれた。
しかし,お前は,大河内分家から生まれたのだろう???
だったら,城外へ出る権利など,ないのだ!!」
その時,王子・明の心がズキッッと鳴った。
そうだった。僕は養子だった。
「分かったのであれば,部屋へ戻りなさい!」
翌日
「それでは,いってきます!!!」
「行ってきなさい。でも,無理しちゃだめだ。」
「分かっております。」
「うむ,では行って来い!」
「ハイ!!では,明日戻ってきます。」
鈴は,城外へ出て行った。
王子・明は,窓から,鈴が出て行くのを見ていた。
『トン・・トン・・・・』
階段を上がってくる音がする。
すると・・・『バァァァァァァァァァァン!!!!』
「明!!!どういうことですか!!妹の,見送りも出来ないなんて・・・・」
「ですが,部屋にいろと言ったのはお母様ではありませんか!!」
「私は,『部屋へ戻りなさい』といっただけですわ!!誰も,『部屋にいろ』とは言っておりませぬ!」
「しかし―・・・・。」
言葉が,出なかった・・・・・・・・・。
すると,王・萬が言った。
「お前は,望まれて生まれてはいない!!!口答えなど,出来る立場じゃない!!お母様に,そんな口をきいて・・・!!!!!タダじゃおけんぞ!!」
すると,イギリスの警察が部屋に入ってきた。総勢20人近くはいるだろう。
すると,王子・明へ襲い掛かってきた!!
『バキィィ!!ボガッッ!!ドガガガガ!!!!!』
「ぐぅぅ!!ゴメンナサイィィ!!!ガァァァァ!!!ぅ・・・っぅ!」
泣き叫んでも,暴力は終わらなかった。警察は,斧,警棒を持ち殴り続けた。
そんな状態が,2時間も続いた。王・女王は笑っていた。
王子・明は,骨が10箇所折れ,アザが数百箇所にはあった。
その姿を見ただけで,どんな恐ろしいことがあったのか予想が付くくらいだった。
もう,死のうと考えた。
王子・明は自殺した―。だれにも,見送られる事もなく・・・・。
鈴には兄が死んだことを伝えなかった。
明は,母と父の愛を求めていた。愛されたかった。なのに―!!!
鈴が帰ってきた。
「お母様,兄上はどこへいったのですか??」
「分家へ帰ったのです。鈴,あなたが大河内家の跡継ぎですよ・・・」
「・・・―どぉしてですか!!私に一言ぐらい言ってくださっても―・・」
涙が零れ落ちてくる。何度も・・・何度も・・・・・
10年がたった。
鈴は,日本を治める女王となった。
しかし,10年経ったいまでも,鈴は王子・明を探していた―
兄上,どこですか―。
私の小説を読んでくれてありがとう!!!!!
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