変貌のセ〇ン四川風麻婆豆腐
少し早い投稿です。
滲む汗が、着込まれた制服にシミを作る。
我が学校では、衣替えも終わり、季節の変わり目を意識させられている頃合なのだが、どうやら近年の異常気象は、10月が半ば過ぎた今も、夏の続きを見せ続けているようだ。
制服を脱ぎ捨て、カッターシャツのボタンを2つほど外し、ネクタイを緩める。ズボンが蒸れる感覚は、なんとも気持ちが悪い。
昨日まで少し肌寒く感じていたのが一転、とんだ不意打ちを受けてしまった。
コンビニの効きすぎたエアコンを恋しく思うのである。
そんな季節の変化は、コンビニにいる今も、とくと感じることが出来る。
この1、2ヶ月でだいぶコンビニ内のホットなメニューは、本格的に品目を増やしつつある。
特におでん、貴様の事だ!
おでんと言えば、冬のコンビニの代名詞とも言えるであろう。
アレを、冬の寒い公園のベンチで、かぶりつくのが、堪らなく好きである。
まあ、それは置いとくにしても、コンビニの品目の模様替えに、陳列棚は賑わいを見せている。
だが、この転々とする落ち着きのない気温では、売れるものも売れはしないだろう。未だ、夏の気配は消えてくれないからだ。
おのれ、異常気象。
これは少し夕食のメニューを考える必要があるな...
セブンイ〇ブンに到着した。
今日の夕飯は、夏に何度もお世話になった「アレ」にしようと思ったからだ!
セブン〇レブン
「四川風麻婆豆腐(税込398円)」
暑い時には、あえて熱い食べ物を食べる、それによって発汗、代謝が良くなり、健康に過ごす事ができるようになる効果があるらしい。
そんな効果にあやかろうと、今日の晩餐はあえて、熱くて辛い麻婆豆腐に決めたのだ!
そして早速フタを取り外す...
濃い蒸気の下には麻婆豆腐がテカテカと僕の瞳に映し出されていた。
容器は2層となっており、上には麻婆豆腐、下には白米が敷かれていた。
つまり丼形式だ!
赤々した麻婆豆腐からは、豆板醤の香りが漂っており、挽肉、刻まれたネギ、豆腐がその顔を覗かせている!
これは非常に一口目の期待感も持てるぞ!!
まずはスプーンで豆腐を切り1口...
....熱さと舌を打つ豆板醤の辛み、香り、様々な情報が、僕の舌を刺激した!
予想を裏切ることのない味付け、視覚と、味覚の共有は料理において重要な事だとつくづく思う。
そして木綿豆腐は、咀嚼する度に、辛味という刺激を与えつつも、豆腐が際立つように、優しい甘さが口の中いっぱいに広がる。
麻婆豆腐の主役は、その名の通り、豆腐である。まずは豆腐から、食べないと失礼ってものだ。
一通り「一口目」を楽しんだところで、麻婆豆腐をご飯へかけていく!
そして....更に一口。
更なる熱気、辛みが僕を襲うが咀嚼する度、白米の甘みが際立つ、だが舌先は痺れている。
すると鼻奥に香ばしい香りが...豆板醤であろう。
豆板醤とはソラマメ、唐辛子を主原料にした、中国の長い歴史から生み出された発行調味料だ。
豆板醤の「醤」は、「ひしお」と読むことができ、醤油の「醤」でも使われている。
醤とはペースト、味の濃い調味料の、総称であり種類としては、肉が主原料のものと、穀物な主原料のものとに分かれる。
豆板醤は後者である。
コンビニの麻婆豆腐で、使われている豆板醤は、中国のものと比べ、大分辛さは抑えられてはいるが、充分に辛味を味わうことができる。
半分くらい、食べ進めると同封されていた、四川花椒をふと思い出す。
実は、僕はこの花椒に何度も驚かされている。
開封し全ての粉末を麻婆豆腐へ...
三度、その姿が変わる。
舌を打つ辛味は更に激しく、そして山椒のような、独特の鼻通りの良い香辛料の香りが鼻腔を駆け抜ける。
そして、気付かされる焦がしネギの細やかな苦味。
食材が食材の味を引き立たせ、堂々と存在感を僕に示していく。
毎度この、花椒を入れた時の繊細かつ、大胆な変化に毎度、心を奪われる!
そして、豚挽の塩味、ネギの苦味、豆板醤の酸味と旨み、ご飯、豆腐の甘み、そして辛み。
成分学的に麻婆豆腐を見てみると、五味全てが混在する料理は、特に旨みを感じることができるという。
この伝統的な料理は科学的にも理にかなっているといえよう。
だが、辛みは五味の一つとして数えないが、香辛料を使った料理、「辛み」は五味に勘違いするほどの、認知をされており、文化として、定着している。
その筆頭としての中華料理だ!
その複雑で大胆な味付けは舌を通じて脳を刺激、汗をかきつつも中毒的な味覚に体全体を歓喜に満たす。
もはや合法麻薬だ!恐ろしい...
そして、このクオリティの料理を、ワンコインで買うことができる、セ〇ンイレブン....素晴らしい!
気付けば容器は空だった、物足りない気はするが、食べ過ぎは良くないだろう。
ごちそうさま!
未だ口の中に残る熱を覚ますように、僕は水を取りに行った。
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