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デルタトライナイト  作者: 水原翔
第二章 フォグル工房編
19/62

第18話 「回想、再会、フォグル工房」

【登場人物】

新山健次 …主人公

篠山皐月 …主人公の幼馴染(行方不明)

カエン  …健次のパーティーで、スカイベル学園受験生の1人。

星影ナツキ…カエンの連れ。同じくスカイベル学園受験生。

ミンティ・フォグル…元盗賊。盗賊団が壊滅したため、健次たちと行動をともにする。

ハーブ・フォグル…タルメ工業地区、フォグル工房の工房長。

【状況】

現在地  :ラボンス「ベルフライム王国」タルメ工業地区

現在の目的:王立スカイベル学園の第二次試験に備えるため、ナハト魔法地区へ向かおう!

デルタトライナイト第18話「ゲート工房」


「宇宙(そら)……か」


 数多もの星が、流れていく。

 ダゼンスよりも、星の流れがはっきりと見える。

 ミンティを連れて行く話をした後、解散し、宿泊先の宿についた健次は、そんなラボンスの星空を眺めながら、一人物思いにふけっていた。


「あのときは、はぐらかしたけど……」


 ミンティのこと、少し無理やりな感じだったかなと、ちょっと反省する。

 なんとかミンティも納得したし、星影もカエンにも納得したけれど。

 何故ミンティのことで、あんなにも肩入れしたのか、自分でも不思議でならなかった。

 けれど、家族に会えるならば、いますぐ会える状況ならば、会ったほうが彼女のためだと、あの場は素直に思ったのだ。


 ――ほんと、おせっかい焼きだよね。健次くんってさ

 ――ああ。僕は優しいヒーロ-になるんだ。皐月のことだって、放っておけないさ


「……皐月」


 こうもおせっかい焼きになったのは、そういえば子供の頃からだったなと、健次は皐月とのやり取りを思い返していた。

 誘拐されたとエデンは言っていたが、手がかりが何もつかめていない。

 その上、自分がやったことが、そのことへの遠回りになったかもしれなかった。

 ……結果的に、自分が持つゲートの謎に迫れることとなったが。


「ヒーローに、なる……か」


 かつてのころ、思っていた夢。

 今は全くそんなことなんて考えなくなって、忘れ去った夢。

 安定のことしか、考えなくなった。

 けれど……。


 ――空を、めざしてえんだ。それが一番の理由だな

 

 あんな風にカエンは言った。

 なんだか、羨ましく思ったのは確かだ。

 今の自分は、安定も大事だが、カエンのように夢を語れるのだろうか。

 ラボンスに来て。

 皐月がいなくなって。

 カエンと星影と旅をして。

 少し、考え方が変わったようなきがする。

 けれど、心の片隅に、何か心残りがある。

 それが取れないと、カエンのように、ああいう風にはなれない。


(……僕は、カエンに憧れているのか?)


「何一人で黄昏てるのよ」


 星影が、健次に声をかけた。

 なんか怒られるんじゃないのだろうかとびくびくしながら、健次は答える。

 ミンティの件で、星影はだいぶ反対していたからだ。


「星影。……なんかごめん、こんな形になっちゃってさ」

「もうどうでもいいわ。結果としてあなたのゲートの秘密に迫れるわけだし」

「うん」

「けど、私から一つ聞きたいのだけど、あなたがミンティにそこまで気を使うのって、何か理由があるの?」

「理由……」

「まあ、人の色恋沙汰にはあまり言いたくはないけれど、あのような品のない女はやめたほうがあなたのためね」

「ち、違うってば!!」

「だったら何……?」


 星影は、健次の目を真剣に見る。


「なんか、放っておけなくてさ」

「そう。……あの女、盗みはやってないとはいえ、彼女について私たちは何も知らないのよ? カエンを助けてもらった船のことについても、未だよく分かっていないし」

「星影は、やっぱミンティ嫌い?」

「そうじゃない。そうじゃないの。貴方の目標が見失ってないのか、ちゃんと同じ受験生同士、確認しておきたかったの」

「……変わってないよ。皐月を助けるためだし」


 スカイベル学園に入学して、皐月の手がかりを探す。


「なら、いいのだけど。貴方ひょっとしておせっかい焼きするタイプなのかしら」

――健次くんってさ、おせっかい焼きだよね。


 その瞬間、健次は何か同じことを、皐月にも言われたことを思い出した。

 やはり、星影ナツキと篠山皐月は、口調や性格が違えど、かなり似ている。

 時折、口調がキツくなった皐月と話しているんじゃないかと勘違いする時があるくらいだ。


「……どうしたの? 図星?」

「あ、ううん、そういうとこ……あるかも」


 かつてヒーローになりたい。なんて子供の頃に思ったことがあるくらいだ。

 今はそんな気持ちはないが、深層心理として、誰かの役に立ちたい気持ちが強いのかもしれないと、健次は思った。


「それは良いことなのかもしれないけど、あまりやりすぎると、貴方自身を見失うかもしれないこと、気をつけておいたほうが良いと思うわ」

「僕自身を、見失う……」

「ま、これから気をつければいいことよ。しっかり自分の目的を持って、見失わないことね」

「……うん」


 しばらく、沈黙の時が流れる。

 気まずい感じではなく、ただ星影も、空に浮かぶ星々を見に来たのだろう。


「正直ね。私は今でも、申し訳ないと思ってるのよ」

「え……?」


 星影にしては、すごく意外なことを言うなと、健次は思った。

 

「貴方がこの世界に来た時、カエンが私達の試験メンバーに加えようと思ったじゃない?」

「うん。最初は反対してたけど」

「あのときはああ言ったけど、何もわからないままの貴方を、無理やりメンバーに加えてしまったことの、なんていうか、後ろめたさがあったのよ」

「意外だ……」


 星影がそんなことを思っていたなんて、健次はかなりびっくりした。


「何そんな驚く顔するのよ!? 私だってそういうこと考えるわ!!」

「そんな感じをもっと他の人にも見せたら、打ち解けるのに……」

「……カエンにもよく言われるわ。私も努力してるけど」

「けど、なんでそんなこと急に?」


 星影は何かを言いたそうにしている。

 こんな星影を今まで見たことがなかったので、健次はすごく新鮮だった。


「……ああん、もう!! 感謝してるのよ!! カエンのこと。貴方がミンティを推してくれなかったら、今頃カエンはどうなってたか、って考えると、居ても立ってもいられなくて」

「星影……」

「私の性格上、いろいろ気になることはあるわ。けど貴方がいなかったら、カエンは助からなかった。これは事実。だからありがとう。健次」

「う、うん」


 星影は、顔を真っ赤にしながら健次に言う。

 なんだ、可愛いところもあるじゃんか。と不覚にも思ってしまった。

 いつも怖い顔をしていた星影だったが、カエンのことはよほど心配だったのだろう。

 重症のカエンを運ぶ星影は、かなり焦燥していたし。


「けど、一番御礼をいうべきはミンティにだよ」

「わかってるわ。わかってるけど、貴方から伝えてくれない……?」

「だめです」

「う……」

「そういうことは、ちゃんと本人に言わないとダメだと思うよ」

「そうだぜナツキ。因みに俺はさっきちゃんと御礼を言ったぜ!!」


 カエンが、2人の会話に加わる。

 どうやら、だいぶ怪我は治ったようで、普通に歩けるようだ。


「……カエン」

「カエン。貴方寝て無くて大丈夫なの!?」

「心配ねえよ。見ての通りピンピンしてるぜ。……心配かけたな」

「ええ、本当に……」


 2人の会話が始まる。健次はそっとその場を離れ、自分の部屋に戻る。

 カエンと星影は、健次にはわからない関係がある。

 それに、自分と話しているときと、カエンと話しているときで、星影の表情が違っていたことに健次は気づいたからだ。


(……後ろめたさって、そりゃ僕にもあったさ)


 力もない。金もない。この世界の知識のことも何も知らない。

 そんな状況で、この2人は助けてくれたのだ。

 本当に良かったのか。なんて思ったことなんてしょっちゅうだった。

 少しだけだけど、星影ナツキの一面を知った気がする。

 けど、わからないことがある。

 星影ナツキはなんで、あんなにも皐月に、篠山皐月に似ているのだろうか。

 ただの偶然にしては、似すぎている気がする。


(まぁいいか)


 とりあえず、色々考えすぎて疲れた。

 今日は寝ようと、健次は寝室へ向かった。


 ★


 ――翌日。


「……なあ、やっぱりあんたらだけで行ってくれねえか?」


 開口一番、ミンティは弱気なことを言う。まあそれも分からなくはない。喧嘩別れして3年間顔も合わせていないし話してもいないらしいのだ。気まずさなんて計り知れないだろう。

 けど元々は自分の巻いたタネだ。

 ちゃんと顔を合わせたほうが、ミンティのためにもなる。


「なに怖じ気づいているのよ」 


 星影なりの気遣いの言葉なのだろう。


「ミンティ。大丈夫だよ、僕達がいる」

「お、おう」


 タルメ工業地区のゲート工房、フォグル工房へ向かう健次たち。

 そのかしらであるハーブ・フォグルは、ベルフライムでも有数の機構用ゲートの職人だそうだ。一体どんな人なのだろうかと、健次は思いながら向かった。


「……でけえな、オイ」


 カエンが、思わず声を漏らす。

 フォグル工房の建物は、タルメ工業地区でも特段に大きく、また面積も広かった。

 思わず顔を見上げるほど、フォグル工房は大きかった。


「飛空艇とかもつくっているらしいわ。製造中の飛空艇なんかも入っているのかもね」

「ほー」

「アタイがいたときよりも、大きくなってる……」


 失礼だが、町工場みたいなものを想像していた健次は、その巨大さに驚いた。

 ダゼンスならば、かなりの大企業がもつような製造施設になるのだろうと思う。

 けど、ミンティもその大きさに驚いているようで、ミンティのいない3年間、何かあったのだろうか。


「さ、行くわよ」

「お、おう」


 入り口に入ろうとすると、警備員に止められる。


「……本日は一般公開日ではありません。失礼ですがアポイントはございますか?」

「この娘、ミンティ・フォグルだけれど……」


 健次の後ろに見えないように隠れる、ミンティを星影は指差す。


「……!? お嬢!? 本当にお嬢ですか!? 親方が心配なさっていましたよ……よかった。よかった、早速親方を及びしますので、どうぞ!!」

「お嬢って呼ばれてるのね」

「うるせえよ……その呼び方、アタイは嫌いなんだ」


 ミンティの顔を見せて、態度が様変わりした警備員に、そのまま中へと案内される。

入ると、大量のコンテナが入り口の近くに並べられており、小さな飛空艇が発着できるようなスペースも設けられていた。

 中から、フォグル工房のスタッフらしき人物がやってくる。


「どうも。ミンティお嬢と、その御一行様ですね。いやあお嬢久しぶりです。大きくなられた」

「……別に、戻りたくて戻ったわけじゃねえし」

「ミンティ」

「はは。親方も喜ぶでしょう。どうぞ」


 工場はとても広く、入り口の搬送スペースから、左右に分かれて大きな工場があった。


「こちらは、ベルフライム王国で流通する、機構用ゲートの生活関連商品を製造しています」

「あの、中を見せていただくことって、できるんですか……?」


 健次が興味本位で尋ねる。


「今日は一般公開日ではないのでわかりませんが、あとで掛け合ってみます。お嬢も連れ戻して頂いたことですし」

「ありがとうございます」

「あら、貴方興味あるの?」

「うん。ラボンスの機械って、どういうものがあるのかなってさ」


 飛行機とは違う形の、飛空艇が飛ぶのは見たけど、他にもラボンスの生活で、“ゲート”がどのように使われているのか、健次自身興味があった。

 まあ、そんなことは後にして、まずはミンティをお爺さんに合わせることだ。

 スタッフは、そのまま中央の事務所へと健次たちを連れて行った。

 中に入ると、エレベーターらしき乗り物に乗る。ダゼンスにある、ハイテクなエレベーターとは違い、簡易式の、構造が内側からでも分かるような、簡単な造りになっていた。

 そして、工房長室と書かれたプレートのある部屋に、健次たちはたどり着く。


「……少々お待ち下さいね。今面会中ですので」


 扉の奥から、大きな声が聞こえてくる。

 どうやら、何か言い争っている様子だ。


「だから何度も言っとるだろう!! ワシらはベルフライム王家からの仕事も請け負っておる、“ベルフライム”の工房職人じゃ!! そう安々とあんたらの得体の知れないもんなぞ、造ってたまるものか!!」

「困りましたね。私達も運命をかけて参上している次第です。この額でもご満足いただけないと言うことでしょうか?」

「そりゃそうじゃ。大体何を作るのかもわからんと、説明もなく金だけ持ってきおって」

「ふむ……教えても良いのですが、それは我々の機密に関わることですので」

「じゃあそのあんたらのとこでなんとかすればよかろう」

「ならば、技術提供と言う形でご協力いただければ」

「うるさい!! 受けないものは受けない!! とっとと帰れ!!」

「……埒が明かないようですね。あなたは何れ、“この仕事を受けなければならないのに”」

「そんなもんせんでも、食っていけとるわい、帰れ」


 声は、ダダ漏れだった。何か意味深なことを言っていたが、何の話をしていたのだろうか。

 帰れという声が聞こえた後、ネクタイまでも黒い、全身真っ黒の青年が出てきて、その場から立ち去っていった。

 一瞬カエンとその青年は目があったが、そのまま青年は何事もなく立ち去っていった。

 扉が空いたまま、健次たちは呆然とする。


「はは、お見苦しいところをお見せしてしまって」

「なんかあったのか?」

「それがお嬢……」

「……なんじゃ、お前らは」


 スタッフが言いかけたその時。

 扉が空いた、奥の方から、低い男の声が聞こえる。

 さっきのさっきだったので、健次はすごいビクビクしながら声の主に目を向ける。

 そこには、筋肉質の老人が、すごい顔で睨みつけながら、こちらのほうを見ていた。

 工房長と書かれたプレートのデスクに、物凄いオーラを放ちながら座っていた。


「爺ちゃん……」

「お前、ミンティか!? ……今の今まで何しておった!!」

(お、おっかねぇー)


 開口一番、ミンティを怒鳴るように言うので、健次は思わずびっくりして一言も発せなかった。星影やカエンも、やれやれといった顔をして、そのまま様子を伺っている。


「アタイにもいろいろあったんだよ!!」

「グズグズやかましい!! 戻ってきたと思えばなんじゃその銃は!!」


 ミンティは、腰掛けていた銃を


「これはアタイのゲートだよ!!」

「親方!! お嬢だけでなく他の方もいるのですから!!」


 喧嘩が始まりそうな勢いの中、スタッフがなんとかその男性をなだめる。

 親方、というから、この人がそうなのだろうか。


「……コホン、失礼した。ワシの名はハーブ・フォグル。この工房の長じゃ。この馬鹿娘を連れ戻してくれたのはあんたらか?」

「ええ」

「ああ」


 物怖じせず、淡々と星影は答え、カエンも頷く。2人はすごいなあと、健次はただただその光景を見ていることしかできなかった。


「……礼は言おう、ただワシは今非常にイライラしておる。失礼だが、そのバカ娘を置いて帰ってくれ」

「親方、いくらなんでもそんな言い方は」

「うるさい!! 礼はお前らが勝手にやっとけ!! 大体なんでさっきの怪しいもんを通した!!」


 そうやって怒りながらハーブ・フォグルが椅子を立とうとしたその瞬間。

 ハーブはそのまま床に倒れかかろうとした。

 それにいち早く気づいたスタッフが、彼の体を支える。


「あ……」


 ミンティは、その光景をみて何か気づいたのだろう。健次にもわかった。

 ハーブ・フォグルは、足を痛めている。


「……痛たたたた」

「親方。怪我してるんですから安静にしてないと」

「うるさい。足の一本や二本、どうってことないわい」

「わかりましたから、そのまま座ってください」

「……ジジイ、足、痛めてんのか?」


 ミンティが、小さな声でスタッフに尋ねる。


「ええ。この前、飛空艇の整備の時に15ルシェの高さから」


 15ルシェと言うと、15メートルの高さぐらいからなのだろう。

 まさか、その高さから落ちたのか……。

 


「余計なことは言わんでいい」

「でも親方」

「やかましい!! ワシはまだ動ける」


 そのことを聞いた瞬間に、急にミンティの顔つきが変わった。


「なあジジイ、アタイが3年間いなかったこと、謝るからさ」

「フン」

「何があったか、教えてくれよ。あの黒服はなんだ? なんでこんなに工場がバカでかくなったんだ?」

「家出娘に説明する義理などないわい!!」

「んだよクソジジイ!! アタイがせっかく聞いてやってんのに!!」

「やかましいクソ娘!! 工場のことなんぞ興味も持っておらんのに、今頃なんじゃ!!」

「……全く、娘も娘なら、親も親ね」


 この光景を見て、星影はやれやれといったように、呟く。

 その言葉って、思ってても言っちゃいけないんじゃあ……。


「ちょ、ちょっと星影。それはまずいんじゃ」

「なんじゃ小娘。何か言いたいことがあるんならい、痛ててててて……」

「大丈夫ですか……?」


 なんか、さっきまで殺されるんじゃなかろうかというくらいに怖かったハーブ・フォグルだったが、足を痛め始めた瞬間、急にそんな感じがなくなっていった。

 衝撃の再会となってしまったが、喧嘩するほどなんとやらともいう。

 ミンティは、深呼吸をして、ハーブ・フォグルに近づき、体を支える。


「歳なんだから、無理すんじゃねえよ」

「うるさい。言われんでも分かっとるわい」

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