第4話~力~
久しぶりの投稿(笑)遅すぎてサーセン(笑)
「てめぇ!よくもこんな酷い人生にしてくれたなぁ!」
俺は柄にもなく大声をあげた。全ての元凶が、諸悪の根源が目の前に居るのだ。怒りがこみあげないほうがおかしい!
「まぁ、まぁ、落ち着けって♪こっからお前の人生盛大に面白くなるからよ♪」
「落ち着けるか!!てめぇが、おれを、くそっ。」
言葉が出てこない。怒りと興奮で頭が回らない。
「でもまあ、よく耐えたよな(笑)幼稚園の年長から苛められてたのに(笑)正直生きても小学生までだと思ってわ(笑)まあ、だからこそ今ここに来てお前に力を与えに来たんだ。」
「持ち上げてんのか、やっぱり馬鹿にしてんのか、わかんねぇなぁ~」
やつのふざけた態度を見ていると本気で怒っている自分が馬鹿馬鹿しくなってきた。もういいこうなったらやつの話にのってやる。
「じゃあ、もう分かった。さっさと力をくれ!」
「急に素直になったな。まぁ、いい。それでは力を与える。俺の手を握れ。」
「まさか、力の与え方が握手とわな。案外簡単なんだな。」
そう言って、悪魔の手を握った、見た目に反し肌触りは人間のようなものだった。
「ああ、面倒くさいことは嫌いだからな。後は俺の意思で、お前に力を移せば、ハアアアア!!」
やつが唸り声を上げる。それと同時に手から何かが身体に流れてくるのが分かった。たが、流れてくるだけで力が沸くような感じは全然しない。寧ろ気持ち悪い感触に感じられた。そんなことを思っている内に流れてくる感覚が薄れていき、力の引き継ぎが終わっていくのが分かった。。
「これが悪魔の力か・・・・」
全く実感が湧かない。悪魔の手を握っていた方の右手を閉じたり開いたりを繰り返してみるが、いつもと変わりがない。俺は悪魔がまだ俺を馬鹿にしてるんじゃないかと不安になった。
「おい悪魔、本当に俺に力を・・」
言葉が詰まった。悪魔がいたはずのその場所には、美しい少女が立っていた。