第二話 ~悪魔~
なんとか二話目完成・・・読んでくれる人がいることを祈って。
つたない文章ですまない・・・
俺は今どんな状況にいるのか?
こんなことを考えることがあるとは思っても見なかった。
時間が戻った。
これはタイムスリップなのか?それともやっぱり夢だったのか?
いや、それはない。確かにあの首が絞まる痛みは本物だった。
だとするとやはりこれは俗に言うタイムスリップだ。
俺は時間を遡ったのだ。
しかし何故だ。どうして?え?ここはいつから漫画やアニメの世界になったんだ?さっきまで自殺しようとしていた俺にはきついぜ。
もうテンションがおかしくなっていた。世界に絶望し自ら命を絶とうとしていた者に起こったハプニング。興奮と感じたことのない不安が混じり、腹が痛くなって吐き気がした。
「ふっふっふっふっ。」
「あぁ、もう謎の笑い声まで聞こえてきやがった。耳までいかれたか。」
「チゲーよ。」
「今度は俺に口答えしてきやがった?え?」
「よう!」
振り返るとそこには悪魔のような姿をした人らしき塊があった。そいつはニヤニヤとこちらを見ていた。俺は腰が抜け、しりもちをついた。
「だ、誰だお前!あ、悪魔なのか!」
大声をあげたが、言葉そのものは恐怖がにじみ出ていた。情けない。本当に情けない。
悪魔の姿をした塊はこっちの声を聞くと、口を開いた。
「驚かせちまったな。俺はお前の言うとおり、悪魔だ。今日はお前に提案があってきた。」
今度は悪魔かよ。タイムスリップに続いて俺の頭はパンク寸前だった。だが悪魔からの提案だと?気になる。素直な好奇心が俺をくすぐった。
「提案って何?」
思わず聞いてしまった。返答が楽しみでもあるが、命取られたりすんのか?いや、今の俺には命なんて安い。不安は消えた。悪魔は直ぐに喋りだした。
「お前に俺の力全部やるから、世界に絶望と混沌を与えてやってくれ。」