第一話 ~時間逆行~
初投稿です。思い付きで書いてみたものなので、読んでいただけで嬉しいです。頑張って完結までは行きたいと思いますので生暖かい目でみてください。タイトル回収するにはちょっと時間がかかりそうです(汗)
田中五三郎16才、ブサイクでデブ。当然運動は出来ない。かといって学力も下の下。趣味はアニメ、ゲーム、漫画、ラノベのキモオタ。誉めるところなど何処にもない。小学校はおろか保育園の年長のころからいじめられてきた。ついたあだ名は『ゴミ』。そんなどうしようもない俺はついに人生の終わりを迎えようとしていた、自らの手で。
俺の目の前に縄が垂れ下がっている、それは俺にとって地獄に垂れる蜘蛛の糸のように思えた。ゆっくりと首を縄の輪の中に入れる、首にチクチクとした感触が伝わる、同時に寒気が全身に走り、足が震えだした。頭では死のうと思っても体は本能的に生きようとする。乗っている椅子に震えが伝わり、足場が不安定になる。気がつくと全身から汗が吹き出し、手まで震えていた。本当にどうしよもないほど情けない奴だと思った。こんなときまで俺は何も出来ないのかと。そう思うと怒りが湧いてきた。俺は意を決して椅子をけりとばした。首が一気に締まり呼吸が出来なくなる。苦しい、やはりどれだけ暴力を振るわれてきたとしても死の苦しみに勝るものは無かった。段々と意識が遠のくそして一線を越えると全く苦くなくなった。あぁ、去らば現実という名の地獄よ。俺は天国で楽しく過ごすよ。最後に思ったのはこんなことだった。目の前は闇に包まれた。
闇に包まれたはずの世界が急に開けた。俺の目には見知った天井があった。俺はなぜか自分のベットの上に寝ていた。「どういうこどだ?夢だったとでもいうのか?」そう思い視線をずらすとやはりそこには縄がかかっていた。俺が付けたものに間違いなかった。俺は状況が全く分からなかった。「そうだ、時間!」思い出したように起き上がり、机の置時計を見た。「嘘だろ・・・」
思わず声がでた。時間は明らかに巻き戻っていた。俺が自殺しようとした時より30分前に。
読んでいただいたてくれてありがとうございました。作者感激!
いきなりタイトル詐欺な内容ですいません(汗)まだ始まったばかりなので、ゆっくりゆったり付き合っていただけたら幸いです。感想など聞かせて頂けたらもっとありがたいです。おこがましくてすいません。それではまた。