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てきとうに短編集  作者: ケー太郎
5/5

転生、怒りの筋肉お稲荷!! (狂),(コ)

息抜きに書いてみたふざけてる短編です。

色々書き方を模索しているのですよ。


こちらは「ハーメルン」で掲載されている物と同じ内容になります。


 2XXX年、日本に隕石の雨が降り注いだ!!

 まるで狙い済ましたかのように正確無比な流星群は、関東を中心に全国へ突き刺さった。地面はえぐれクレーターとなり、衝撃で津波が押し寄せる。たった一夜にして日本と言う小さな島国は消し飛んだ!!


 しかし流星群の及ぼす影響は日本だけにとどまらない。世界各国にその余波が押し寄せ、推定50mはくだらない津波が隣国へと押し寄せる!

 波打ち際の国々は荒波に飲まれ、首都は陥落、人々は塩水の悪魔に攫われていった!


 当時超最先端の災害予測装置を完成させていたアメリカとロシアは、日本に訪れる流星群を知りながらあえて世界へ公表することは無かった。何故か!?

 それは、日本という国が滅ぶことを、彼らは望んでいたからである!!


 衝撃波はアメリカ、ロシアを含め全世界へと押し寄せる。だがその二国だけは、国全体を守るシュルターを保持していた!!

 アメリカは一時的にどんな衝撃、兵器、災害、からも守護することが出来る大陸シェルター<F・イージス>を、ロシアは超振動を起こし、全ての攻撃・衝撃を相殺させ、さらには兵器としても転用可能なシェルター<プーチンアイギス>を発動させた!!

 これにより二国を除いた全ての国は、この地球上より葬り去られることとなる!!

 世界は、アメリカとロシアに委ねられた!!!



―――



「こちらチーム・マックス、カナガワ・ハマヨコに上陸どうぞ」


「了解、放射線に注意し慎重に操作を進めろ。健闘を祈る」


 日本の大地を踏みしめるもの、最早島の9割以上が消し飛ぶ中、日本のカナガワ都にあたるハマヨコ市はかろうじて大地が残っていた!

 しかしその惨状は目を瞑りたくなるものであり、もはやここに人間が住んでいたとは思えぬほどに壊滅的であった!!

 ライフラインは当然全滅、ビルは土台から吹き飛び、今も異常気象により鉄道が空中を舞っている!!

 ジーザス…。アメリカ軍人はそう呟かずにはいられなかった!!


「くそ、何て惨たらしい所だ! Facebookに写真を上げておくぜ! カシャッ」


「むっ。おい、あれは何だ!?」


 ハマヨコの繁華街でもあったロシア人たちの聖地、通称ピロシキ街に当たるその場所にて、軍人たちは異様な怪しい光を目撃する!

 地面から空へと一直線に昇る緑光は、まるで宇宙へその存在を知らしめているかのようである!


「ファァァァック!! 何だこのイマジネーション感じさせるメテオライトは!!」

 

「落ち着けジェイク、少し興奮気味に輝いている何の変哲も無い隕石だ」


「マックスやべぇ! ガイガーカウンターが振り切れそうだ!!」


 叫ぶ軍人、サムが手にするウサギさんの形をしたガイガーカウンターが、今にも最大値を振り切れそうであった!

 彼らの着込む対放射線スーツは、アメリカの最新技術により放射線を99%カットすることができる!

 しかし、濃度が濃ければたとえ1%でも相当な悪影響を体に及ぼす!!


「チッ、仕方がない。メテオを回収したかったが、座標を記録し本部に回収を…」


「モードゥクッ(くそったれ)!! なんなんだこいつらは!?」


 マックスたちがその場を離れようとしていると、ふいに遠くより人の声がする!!

 彼ら以外に近くに軍人はいないはず。マックスたちは正体を確かめるため、声のある方へと駆けて行く!

 そして、彼らはそこで恐ろしい者を目にしてしまった!!


「こいつら、銃が効かない!?」


「小銃なんかじゃ駄目だ、グレネードで吹き飛ばせ!!」


「イバッツィ(くそ)、ミカイルがやられた!! 目を覚ませ、ミカイル! ミカイルゥゥゥ!!」


「グオオオオオオ!!!」


 そこにいたのはロシア軍!! 彼らもまた、日本の調査に訪れていた!!

 そしてロシア軍と対峙するのは、全身を緑色に染めたクリーチャー!

 一体何が起こっているのか、マックスたちは理解が追いつかなかった!!


「な、何だあれは!?」


「とにかく加勢するんだ! あいつらを助けるんだ!!」


「うおおおおお!! 怖いよママァァァァァ!!!」


 マックスたちは叫びながら突貫する!!

 しかし、怪物たちには銃が効かなかった。ロシア軍のグレネードも、激しい爆音を立てどもファッキンクリーチャーどもはケロリのケロッグコーンフレークだ!!


「何だとォォォ!! 天下のアメリカ様の武器が通用しねぇ!?」


「グオオオオオオ!!!」


「うわ、うわあああああ!!!」


 クリーチャーに囲まれた軍人たち!! まさに絶体絶命!!!

 しかしその瞬間、雲をつき抜け上空よりドラスティックなミサイルが飛んでくる!!


「あ、あれは何だ!」


「鳥か?」


「飛行機か!?」


「いや、違う。あれは、あれは人間だぁぁ!!」


 勢いよく落下するその人間の顔は、満面の笑みで風圧を受けデビルでストレンジな表情を見せ付けている!

 人間ミサイルはクリーチャーの一体をめがけて墜落すると、凄まじい衝撃を立てて地面をクエイクする!!

 突撃されたクリーチャーは跡形も無く吹っ飛び粉々となる!!


「待たせたな野郎ども。転生お稲荷さん、フグリ サワマルが相手だ!!」


「ジーザス…。何だあの男、今空から降ってきたのか…!?」


「赤いパンツに白いシャツ…。まさか、あれは『ミコ=サン スーツ』!?」


「ミコサンスーツ!? マックス、それは一体なんだ!」


「聞いた事があるぞ、ミコサンスーツ…!」


「知っているのか、ロシア軍人!?」


「古くよりジャパン人に危機が訪れる時、白いシャツに血に塗られたパンツを装着し、害を為す敵対勢力を滅ぼすという最終兵器が存在するという。まさか、伝説は本当だというのか…!?」


「最終…兵器……!!」


 サワマルは服の下からでも分かるほど太い腕を、クリーチャーたちに差し向ける。そして親指を上へ立てたかと思うと、反転、その指を下へと翻す!

 軍人たちは悟る。今から、伝説のショータイムが始まるということを……!!


「グオオオオオオオ!!!」


「ぜあああああああ!!!」


 一体のクリーチャーとサワマルの体が正面からぶつかり合う!!

 クリーチャーの体はひしゃげて反対側へと吹き飛ばされた!

 すかさず三対のクリーチャーが、100本はあろう牙を向けサワマルへと飛び掛る!!

 サワマルは背を見せつけるかのように、体を勢いよく捻りはじめる!!


「しゃああああああああ!!!」


 怒声と同時に勢いよく振り回された、足!!

 ハカマパンツよりチラつかせる黒く太い筋肉の塊が、同時に三対ものクリーチャーを両断する!!


「な、なんつう威力の蹴りだ!!」


「あの丸太のような美脚、まるでチュン○ーのようだぜ!!」


「ジェイクお前スト○ートファイター持ってるのか!? 今度対戦しようぜ!!」


 残るクリーチャーは一体! サワマルは鋭い眼光を浴びせている!

 クリーチャーは負けじと睨め返すが、程なくして態勢低くし、一気に接近する!!


「あ、あれはレスリングにおける両足へのタックル!! 野郎、あの美脚を潰す気だ!!」


「美脚はもういい!! よ、避けろぉぉぉぉ!!!」


 まるで弾丸のような見事なタックル!!

 これがオリンピックであればこのクリーチャーは優勝間違い無しであっただろう!

 しかし、これはスポーツでは無い本気の殺し合い!!

 サワマルはその動きを完全に見切っていた!!


「フッッ!!」


「ああ!? と、跳んだ!!」


「そうか、これはレスリングでは無く殺し合い!! 相手の都合に合わせる必要など無いんだ!!」


 サワマルの両足は空中へと浮かぶ!

 標的を失ったタックルは、虚しくも空へと掴みかかる!

 この絶好の機会を逃すサワマルでは無い!!


「くらえ、必殺……!!」


「あ、あれは――――!!!」


「お稲荷殺法、空中ふぐり落とし!!!」


「で、出たぁぁぁぁ!! 伝家の宝刀、空中ふぐり落としだあああああ!!!」


 サワマルの放った踵落としがクリチャーの背筋を粉砕する!!

 まるでボムがバーストするかのような爆音が、クリーチャーの背より放たれる!!

 クリーチャーは地面に打ち付けられ、衝撃のあまり口から吐血し動かなくなった!!



―――



「ふう、ケガは無いか野郎共」


「ヒューッ、最高にクールだぜ!!」


「助かった、感謝する!」


「ちょっとその美脚触らせてくれよ!」


「なに、気にすることは無い。日本人は困っている人間を見捨てる事ができないだけさ。それとお前、脚を触るのをやめろ」


「あんたは何物なんだ、何故こんな場所にいる?」


「そっちこそ何言っている。ここは日本、俺の故郷だ。日本人が日本にいることの何がおかしい」


「馬鹿な、日本は隕石の落下によって消滅したはず…」


「ああ、その事か。それは何を隠そう、この俺が……おい!! ハカマの中に手を突っ込むんじゃない!!! パンツは履いていないんだぞ!」


「(おえっ。真っ黒くろすけ見えちまったよ…)」


「……く、くく……くくくく………!!」


 小さな声でせせら笑う声、全員はそちらへといっせいに振り向く!

 そこには、先ほど倒したクリーチャーが顔を向けてサワマルたちへ怪しい笑みを浮かべていた!!


「な、まだ生きてやがったのかこのプレデターフェイス!」


「くくく…貴様らは…もう…お終いだぞ……!」


「何、どういうことだ」


「もうじき俺たちの仲間がここへやってくる…。俺たちなど、そいつらに比べれば子供のようなもの……。俺たちに手を出した以上、生きて帰ることはできんぞ……!」


「な、お前たちより強い存在だと…!?」


「後悔など遅い…。せいぜい限りある生を怯えて過ごすがいい…。くくく……フハハハハハ……ぐふっ」


「な、なんと言うことだ……」


 クリーチャーは死に際に恨み言を吐き、血を吐いて絶命した。

 その場にいる全員は、絶望の真実を耳にし、もはや生きる気力を失いかけていた。



「ふん、面白い。かかってくるがいいさ」



 否!!! たった一人、希望を失ってなどいない者がいた!!

 白きシャツに赤いパンツ、膨張した筋肉によりゆとりのある服ですらパツンパツンにさせている男!!

 その男はまだ見ぬ敵を待ち望むかのように、黒き空を見つめて高らかに叫ぶ!!!






「何がどれほどかかってこようと、日本に俺がいる限り、決して好きにはさせんぞ!!!

 死した体は神へと転生!

 日本を守護する筋肉お稲荷!!

 その名も、フグリ サワマル様が相手だああああああああ!!!!」






End..!!!


-次回予告-



何とか危機を切り抜けたサワマルたちであったが、

クリーチャーの言ったとおり数え切れぬほどの武人たちが日本へ上陸する!


マックスいわく、

日本に落下した隕石を全て破壊すれば、おそらくクリーチャーは撤退するという!


その数、実に数万!!

サワマルたちは、日本を取り戻すため隕石を破壊する旅へ出た!!




次回、「新たなる刺客!? その名は『ネコマタ』!!」


サワマル「俺の活躍、見てくれよな!!」






続かない

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