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エンドレスバトルライフ

あの一件後、あの性悪女、反川シズネが俺たちが作る部活、練習部に入った。


なんで入ったかは全くわからなかったが、黒日々のために仕方なくとかなんとか言っていた。


まっ、別に部員さえそろえば何の問題もねぇしな。たとえムカつく性悪女だろうがありがてぇことには変わりはない。


その後も、俺が戦ったハゲが入ってきたり、黒日々と仲良くなった無口な二刀流メガネ女。テンションが妙にヒカリに似てる炎のパンチを使ううるさい女などがうちに入り、なんとか練習部を作りあげることが出来た。


作り上げたその日、俺と黒日々は一緒に下校していた。


「やっと人数が全員揃って、練習部が作れたなレンガ!」


「おう、そうだな」


「……ん? うれしくないのか、レンガ?」


「いいや、やっと高戦会への参加資格を得たからな……今まで以上にやる気はあがるが……お前と同じようにテンションあげんのもしゃくだなと思ってよ」


「ははは、相変わらずレンガは照れ屋さんだな。でも、こういう時ぐらいは一緒に喜ぼうじゃないかレンガ」


「けっ、やなこった」


俺はそう言って黒日々から顔をしかめる。すると、黒日々は真面目な顔をして言う。


「……本当に、ありがとうレンガ。君がいなかったら、私はきっとこの練習部を作ることなんて出来なかった……みんなと仲良くなることなんて出来なかった。私は……レンガに、本当に感謝している、お礼をしきれないぐらいに……って、あいたっ!」


俺は深刻そうにしゃべる黒日々にデコピンをする。


「な……何をするんだレンガ!」


「何を勘違いしてんだバカ、俺はテメェと馴れ合ってる気はねぇし、お前のためにやったことなんてひとつもねぇ。まぁそれでも感謝してるってんなら……俺より弱いって認めるんだな」


「なっ!? それは感謝とは別の方向のものじゃないのか!?」


「うっせぇ! だったらテメェの感謝なんて気持ち悪いからゴミ箱に捨ててやらぁ!」


「またそんなツンツンして……早くもっとデレ要素を私に見せてくれないかレンガ?」


「意味わからねぇこと言うなこのアホ!」


「君はアホとかバカしかわからないのか? そろそろサクヤと名前で呼んでくれてもいいんじゃないか?」


「誰が呼ぶかこのバカ」


「またバカと言ったな!? サクヤと、ちゃんと言うんだレンガ! ヒカリちゃんやリンカちゃんには名前で言ってるのに不平等じゃないか!」


「だぁーっ! うっせぇ! 言わせたきゃ俺に勝ってみろ!」


「ああ、わかった。じゃあ今戦おう! レンガにサクヤと、ちゃんと呼ばせてやる!」


「いい度胸だコラァ……かかってこいや、黒日々ぃ!」


俺と黒日々は、互いに戦闘態勢を取る。


きっと、こいつとはずっとこうやって言い合うような仲になるんだろう。


この高校は、本当に最高だ。いろんな強い奴らと戦える。


俺はおそらく、この先も何度も負けちまうのかもしれねぇ、だが……それでも俺は絶対に勝ち続けて見せる。



それが、俺の……バトルライフなんだからな。



まだ見ない未来を想像しながら、俺はニヤリと笑い……俺は黒日々との勝負を開始した。









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