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おまけサイド:足原シュウトの感想

…戦闘が終了し、僕は保健委員と協力してサクヤちゃん達を保健室へ運んだ。


…正直、僕は彼女を侮っていた。


一年生の彼、今日関レンガくんは正直なところ、あまり強くない部類と見ている………今回も、チュウカちゃんとの戦闘はチャイナちゃんの攻撃の妨害が無ければ、チュウカちゃんが勝っていただろう。


そして、サクヤちゃんに対してもあまり強そうなイメージはなかったが………予想を反して強く………あのチャイナちゃん相手に引き分けまで持ち込んだ。


万里姉妹は最近、他の人に一度負けてしまったせいでCランク落ちしてしまったが、実質はBランクには入る程だ…それをあそこまで追い詰めるなんて………


…それを考えると僕は自分の身体が、ウズウズするのがわかった。


やっぱり、僕もこの学校の人間だな………そう思った時、保健委員の人から声がかかる。


「先帰っておきますね~」


「あ、はい、お疲れ様です」


僕がそう返答すると、保健委員の人達は戻って行った。サクヤちゃんか……義妹としても、生徒としても魅力的だなんて、本当にすごい子だな。


その時だった


「ううーん……」


サクヤちゃんが寝返りをうち……その健康的な太ももを露にした……!!!


思わず、僕は顔を赤くして後ずさってしまう。


ニーソックスとスカートの間に見えるその絶対領域は、僕の思春期ハートと義妹萌え魂に興奮を与える…………!!!


まるで、今までは気付かなかったけど……義妹が、肉体的に成長しているという事実を知るかのように、今の僕の鼓動は胸をうっていた…!!


そして、気付く………少し目線を変えれば………スカートの中を、見ることが……


僕はそう考えて、ハッとする。な…何を考えてるんだ僕は! 義妹のぱ………ぱ………パンツを見ようだなんて、まさしく変態そのものじゃないか! 有り得ない! 僕は義妹に対して、紳士なんだ!!


「…んっ……」


しかし、時折聞こえる彼女の寝息が僕の心を貫く…! 恐ろしい、恐ろしいよサクヤちゃん………僕の心をこんなにも捕らえて放さないなんて……!! こんな強敵は始めてだ…!!


まさに禁忌……!! この……義妹に対する禁忌の感情をどうすれば……どうすれば……!!


「…んっ…? ここは…」


「どうすれば僕のサクヤちゃんという義妹のスカートの中を見たい心は収まるんだぁぁぁぁ!!!」


僕は自らを律する方法が思いつかず、ついこんな事を叫んでしまった。おかげで少し落ち着くことができた。


だが、あまりにもそれはタイミングが悪すぎた。


その思いを言葉にして発した時には


チャイナちゃんが、起きていた。


……沈黙が、空気を包む。


その気まずい空気をなんとかしようと、僕が声をかけようとした時。


「…………つ………通報……しないと………」


すごく、まずいワードが聞こえた。


「ま………待ってチャイナちゃん!?」


「いやいや待たないアル待たないアル!! 変態は危険アル!!」


「ち…違う! 僕は変態じゃない! 君は誤解してるよ!!」


「前から義妹萌え義妹萌えうるさかったアルけど、犯罪者レベルにまで達した今、私がルーコさんの代わりに警察につきだしてやるアル!!」


「いやいや待って待って待ってぇぇ!?!? 確かにサクヤちゃんは義妹として魅力的だ!! でも、僕は彼女を紳士的に扱いたいんだ!」


「意味わからないしその考えは既に末期の人間の考えアル! 私は未来ある一年生を守るため、お前を突き出すアル! さらばアルよシュウト! たまに顔見に来てやるアルから!」


「だから待ってぇぇぇぇ!!!」


その後、僕はチャイナちゃんを医薬野先生が来る前に何とか説得し…中華料理店に連れて行くことで、なんとか手を売ってもらったが……この事を姉ちゃんにばらされ、家で人間サッカーボールやプロレスごっこという名の拷問などの地獄を味わった。ううっ、本当に君は恐ろしい子だよサクヤちゃん………

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