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セカンドバトルレボリューション

「行きます…!」


戦闘開始直後、黒日々が相手に向かって走り出すが


俺は足を出して、黒日々をこけさせた。すると、見事に顔面から地面にぶつかってくれた。


「何をするんだレンガ!」


勿論、そんなことをすりゃ黒日々は今のように怒ってくるのは当たり前だ、俺だってキレる。だが…俺は言ったはずだ。


「だから言ったろ…………テメェは足野郎の隣にでも行って観戦してろ!!」


「君も頑固だな…君一人で勝てる程の相手じゃない!! 大体、私も戦いたいと言っただろう!!」


「誰が戦わすかバーカ!! こいつらは俺が倒す!」


「ええい! 君は本当に強情だな!」


俺と黒日々がそんな風に口論していると


「アイヤー、仲悪々的感じアルか?」


「クスクス、一年同士仲良くあるヨー」


一瞬のうちに、俺と黒日々の背後にエセチャイナ姉妹が迫って来ていた。


「何背後に立ってんだ、っらぁ!!」


俺は反射的に、自分の背後に向かって蹴りを放つが万里チュウカはバック転してあっさりと避ける。


「トロいネー、トロいネー、やっぱり最下位ランクのEじゃ相手にもならない的あるかナー」


ケタケタ笑いつつ、万里チュウカは右手だけ地面に置いてバランスを取りながら言ってきた。クソッタレ…………!


俺は後ろをチラリと見る、どうやら黒日々も斬りかかったみたいだが、攻撃は避けられたらしい。


……非常にシャクだが、仕方ねぇ………


俺は万里チュウカを見たまま、黒日々に言う。


「…仕方ねぇ、黒日々………俺があのくそ生意気なエセチャイナ倒すまで、そいつの相手させてやるよ」


すると、黒日々は多少の間を空けて言った。


「ああ、わかった………だが、早く倒さないと…倒されてるかも知れないぞ?」


「はっ、抜かせバカ」


俺はニヤリと笑って、皮肉混じりの黒日々の言葉に返答したのちに、すぐさま万里チュウカに向かって走り出し、飛び蹴りを放つ。


しかし


「だーからトロいあるヨー? 男子一年生?」


その攻撃も軽業師のようにジャンプされて、あっさりと避けられた。


「やろぉ…ちょこまかと…!」


「んじゃ、次こっちからあるネー?」


ヤツがそう言った直後、腹部に向かって右足による飛び蹴りを放って来る。


俺はそれを両腕でガードするが……なんだこの蹴りは…! 女の蹴りじゃねぇぞ……!


だが、耐えられない程度ではねぇ…そう思った直後。


右脇腹に、蹴りがヒットし…俺は吹っ飛び、壁に激突した。


「アハハー、甘いネー甘いネ、ワタシの実力はそんな甘くないあるヨー」


俺は驚愕しつつも立ち上がり、万里チュウカのニヤケ面を睨みながら見る。こいつ、右足の蹴りをフェイントに使って左足の蹴りを食らわせてくれやがった……!!


それも、空中にいた状態でだ。どうやったらあんな体勢でこんないい蹴り食らわせてくれんだ……! 脇腹痛ぇぞチクショウ!


俺は怒りに任せて殴りかかるが、それも避けられ、後頭部に蹴りを食らう。やろう…!?


「アハハー、これはいじめになっちゃいそうあるネー」


「るっせぇぞエセチャイナぁ!!」


俺は蹴りとパンチを連続で何度も繰り出すが、万里チュウカは余裕と言った表情で攻撃を避けまくる。この………!


「スキ見っけ、あーるネー!」


そして、万里チュウカのハイキックを俺はアゴに食らい、体勢を崩す。っくぅ……!


「ムフフフー、まだ続けるあるカー?それとも、実は奥の手あるとかそんな感じあるカー?」


俺は唇から出た血を拭って、ニヤリと笑って言う。


「けっ、奥の手ぇ? んなもんねぇよ、俺の戦い方はケンカ殺法……気合いが最強の武器だよボケ」


「ははっ、やっぱバカあるカー?」


「うるせぇエセチャイナ、今からテメェを叩きのめしタイムの始まりだ……!!」


「ふふーん…やって見るあるヨー!」


互いにやる気が上がり、俺と万里チュウカの戦いが再開されそうになった、その時。


俺の頬を何かがかすめ、それは地面を転がる。これは……忍者みたいなのが使う、クナイ……?


黒日々らの方を見ると、万里チャイナが黒日々に対してあらゆる武器を駆使して戦っていた。


「アララー、お姉チャンもエンジンかかったみたいあるネー? こうなったお姉チャンは止められ…」


万里チュウカが得意気に語ろうとした時、万里チュウカの横を通り、俺の横の壁に物凄い音を立てて、何かがぶつかった。ん?なんだコリャ。


見ると、それは……


黒光りした、鉄球だった。


更に、手裏剣、鎖鎌、包丁、ナイフなど、様々な物がこちらに飛んでくる。……おい


俺は、徐々に顔を青ざめさせていく。万里チュウカも同様に、顔を青ざめさせていた。


「おい、あいつ……まさか………」


そして、俺の不安は的中する。


まるで弾丸暴雨のように、様々な刃物がこちらに向かって飛んで来たのだ。


「「ギャーッ!?」」


俺と万里チュウカは叫びながら、飛んで来た刃物を必死に避ける。


「アッハッハッハ!!! いいアルいいアル!!! 楽しいアルよー!!!」


そして刃物を投げまくる、当の本人は黒日々と戦うのに夢中でこちらには全く気付いていない。


「うわーっ! お姉チャン止めてあるヨー!?」


「おい! あいつなんとかしろテメェ!!」


「無理無理! 巻き添え食うあるヨー!!」


「今現在進行形であって………だぁぁぁっ!!! 来たぁぁぁぁ!!!」


そんなことを叫びながら、万里チュウカとの、刃物を避けながらの戦いが始ま…………って、こんなんで戦いになるかボケェェェ!!

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