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ダブルチャイナでいっチャイナYOー

実に面倒なことになった…!


「あらら…なんか僕は余計なこと言っちゃったかな?」


「その通りだよこのアホ先輩…!」


「いやだから君口悪すぎだよ………それはまぁともかく、運が悪かったね二人共、たまにああいうバトルしたくて堪らない人間もいるんだよ、でもまぁ用事とかあるってちゃんと言ったら許してくれると思うよ?」


…そうだな、今は部員を集めなきゃならねぇ………なら、ここは素直に言っておくべきか。


「おいバカチャイナ姉妹、さっきから言ってるが俺らはこの階に用があんだよ、邪魔だから失せろ」


「お前100パーケンカ売ってるアルね?」


「絶対行かせてやるもんかバーカあるネー」


なるほどな……そう聞いた俺は、足野郎の方を見て言う。


「ダメじゃねぇか!!」


「当たり前だ! バカだろう君!!」


そういや、さっきから黒日々が喋ってねぇがどうしたんだ……まさか、闘志満ち溢れてやる気満々だとか……


俺は黒日々をチラリと見る、すると。


「…先輩がいっぱいいる場所と言うのはき…緊張するにゃろめなぁ……」


……ダメだこいつ、二階来て緊張してやがる…! こんだけで何緊張してんだこいつ!


「さぁて、どうするアル? 1対1か2対2、どっちでやるアル?」


「まぁ怖いなら無理せず言えばいいあるヨー? 年下をいじめるほど、私達ワルい先輩じゃないあるからネー」


…俺はその言葉を聞いてカチンと来る………いじめるだぁぁ…!?


「ざけんなコラァ、調子乗りやがって……いいぜ、てめえらを叩きのめして、ぶん殴って、土下座させるっていう勝利の三拍子で突破してやるよ!」


「うわっ、やっぱりアホあるヨー」


「単細胞的一年生アルねー」


「るっせぇ!!」


このチャイナ共め……絶対泣かす…!


「おい黒日々、テメェもやれ! 2VS2でやんぞ!」


俺はキョロキョロしている黒日々にそう言う。


「…つまり二対二…ということだな? ああ、任せてくれ、戦闘するなら緊張も……」


「ああ? 勘違いすんな………テメェは黙って見てるだけでいいんだよ、あのエセチャイナ姉妹は俺が二人まとめて叩く!!」


「なっ!? ダメだ! 私も戦うぞ!」


「えーい、うっせぇ!! テメェは黙ってそこの足野郎と観戦してろ!!」


俺は黒日々がただをこねてくるので怒鳴って制止させようとするが全く聞く耳を持たない、この頑固野郎め!


「アハハー、口達者あるネー、まぁ一年生は活きがいい方が叩き潰しがいあるヨー」


「さー!! 生徒諸君!!! 今から戦うから危ないと思うなら教室入ってるアルよー!!」


チャイナのうちの一人が言うと、廊下に出ていた一般生徒は急いで教室に入りつつ、窓からこちらを見てくる。


その他にも廊下でたたずむ奴や、ケータイをいじってる奴らもいた……恐らく、自分には問題ないことだとか思ってるんだろう。んで、足野郎もニコニコとこっちを見ている、戦う場で観戦なんて余裕ってか? 全くムカつくぜこいつも。


「あいつ…もしかして…四月に二年の教室来てよく返り討ちにあってた一年生じゃねぇか?」


「また懲りずにやられに来たのか……」


「相手は万里姉妹………勝ち目ないな」


そして、教室の中からそんな腹のたつ事を言いまくってる連中もいた。後で殴ったろうかクソッタレ…!


「なんだ、男子一年生は有名人だったアルか?」


「よわっちぃ方で有名人っぽいあるけどネー」


「だまれぶっ飛ばすぞ、いや絶対ぶっ飛ばす」


さっきから人をコケにしやがって…!


「じれってぇ! とっとと始めんぞ! 一年、成績Eランク! 今日関レンガだ!!」


「…Eランク?ぷっ………雑魚あるヨー」


エセチャイナズのうち…目元がジトーってしてるヤツがプフーッと笑う、さっきから人をバカにしてたのはテメェだな…! 覚えたぞ…!


「まぁ、いいあるカー、では改めて! 二年、成績Cランク、万里チュウカあるヨー!」


「同じく二年Cランク! 万里チャイナアルよー!!」


俺はエセチャイナ……万里チュウカを睨みつける、無駄にどや顔しやがって…!


しかし、一向に黒日々が名乗らねぇ。何してんだ? そう思って、俺が黒日々を見ると、なぜかあたふたしていた。


「おい、何してんだ、早く名乗れ、じゃねぇと戦えねぇだろ」


「えっ……な…名乗らなきゃいけないものなのか?」


焦りながら黒日々は聞いてきた。ああ、そうか、前は文立花先生がいたから名乗る必要なかったしな。


「なんか知らねぇが、戦う前には名乗らねぇと行けないらしくてな、名前と学年とランクを言えばいい、お前は入ったばっかだからDだな」


「そ………そうか……………よし」


黒日々は先ほどの迷子みたいな顔から一転して気合いの入った顔になり、ポケットから柄を取りだし、柄から刃を出る。そして、柄だけだったものは刀へと変わった。


そして、黒日々は言う


「一年、成績ランクD………黒日々サクヤ………推して、参る!!」


こうして………黒日々が来てから二回目の戦いが、今始まった。

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